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酒井重 Research Memo(5):財務基盤は安定、手元の現金及び預金は8,383百万円と豊富
配信日時:2024/06/07 12:35
配信元:FISCO
*12:35JST 酒井重 Research Memo(5):財務基盤は安定、手元の現金及び預金は8,383百万円と豊富
■業績動向
3. 財務状況
酒井重工業<6358>の2024年3月期末の財務状況について、流動資産は前期末比1,196百万円増の28,637百万円となったが、主に現金及び預金の増加899百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)の減少965百万円、棚卸資産の増加1,206百万円などによる。固定資産は前期末比2,235百万円増の15,600百万円となったが、主に設備投資による有形固定資産の増加190百万円、無形固定資産の減少52百万円、投資その他の資産の増加2,097百万円などによる。投資その他の資産が増加したのは、堅調な株式市場を反映して投資有価証券が2,209百万円増加したことによる。この結果、資産合計は前期末比3,432百万円増の44,237百万円となった。
一方で、負債合計は前期末比437百万円減の15,071百万円となったが、主に流動負債のうち買掛債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)の減少1,021百万円、短期借入金の減少121百万円、固定負債のうち長期借入金の増加97百万円、繰延税金負債の増加657百万円などによる。純資産合計は前期末比3,870百万円増の29,165百万円となったが、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,549百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,542百万円などによる。この結果、2024年3月期末の自己資本比率は65.8%(前期末は61.8%)となった。
同社ではバランスシートのスリム化に注力してきたが、2024年3月期末の正味運転資本(売上債権+棚卸資産-仕入債務)は13,031百万円(前期末比10.7%増、同1,261百万円増)となった。業績が堅調であったことに加えて増産及び欠品対策で棚卸資産が前期末比で1,206百万円増加した(同12.8%増)ことで、売上高/棚卸資産回転数は、前期末比0.23回減少して年間3.10回となった。この結果、正味運転資本/売上高比率は39.5%(前期末37.4%)となり、運転資本構造は妥当な範囲内に収まっている。
4. キャッシュ・フローの状況
2024年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは2,482百万円の収入となった。主な収入は、税金等調整前当期純利益の計上3,324百万円、減価償却費679百万円、売上債権の減少1,227百万円などで、主な支出は、棚卸資産の増加530百万円、仕入債務の減少1,383百万円などとなっている。
投資活動によるキャッシュ・フローは353百万円の支出となったが、主に有形固定資産の取得284百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは1,422百万円の支出となったが、主な支出は長短借入金の減少(ネット)358百万円、配当金の支払額890百万円などとなっている。この結果、現金及び現金同等物は前期末比827百万円の増加となり、現金及び現金同等物の期末残高は8,244百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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3. 財務状況
酒井重工業<6358>の2024年3月期末の財務状況について、流動資産は前期末比1,196百万円増の28,637百万円となったが、主に現金及び預金の増加899百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)の減少965百万円、棚卸資産の増加1,206百万円などによる。固定資産は前期末比2,235百万円増の15,600百万円となったが、主に設備投資による有形固定資産の増加190百万円、無形固定資産の減少52百万円、投資その他の資産の増加2,097百万円などによる。投資その他の資産が増加したのは、堅調な株式市場を反映して投資有価証券が2,209百万円増加したことによる。この結果、資産合計は前期末比3,432百万円増の44,237百万円となった。
一方で、負債合計は前期末比437百万円減の15,071百万円となったが、主に流動負債のうち買掛債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)の減少1,021百万円、短期借入金の減少121百万円、固定負債のうち長期借入金の増加97百万円、繰延税金負債の増加657百万円などによる。純資産合計は前期末比3,870百万円増の29,165百万円となったが、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,549百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,542百万円などによる。この結果、2024年3月期末の自己資本比率は65.8%(前期末は61.8%)となった。
同社ではバランスシートのスリム化に注力してきたが、2024年3月期末の正味運転資本(売上債権+棚卸資産-仕入債務)は13,031百万円(前期末比10.7%増、同1,261百万円増)となった。業績が堅調であったことに加えて増産及び欠品対策で棚卸資産が前期末比で1,206百万円増加した(同12.8%増)ことで、売上高/棚卸資産回転数は、前期末比0.23回減少して年間3.10回となった。この結果、正味運転資本/売上高比率は39.5%(前期末37.4%)となり、運転資本構造は妥当な範囲内に収まっている。
4. キャッシュ・フローの状況
2024年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは2,482百万円の収入となった。主な収入は、税金等調整前当期純利益の計上3,324百万円、減価償却費679百万円、売上債権の減少1,227百万円などで、主な支出は、棚卸資産の増加530百万円、仕入債務の減少1,383百万円などとなっている。
投資活動によるキャッシュ・フローは353百万円の支出となったが、主に有形固定資産の取得284百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは1,422百万円の支出となったが、主な支出は長短借入金の減少(ネット)358百万円、配当金の支払額890百万円などとなっている。この結果、現金及び現金同等物は前期末比827百万円の増加となり、現金及び現金同等物の期末残高は8,244百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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