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SI Research Memo(4):1995年設立の独立系ソフトウェア開発会社(3)
配信日時:2024/05/21 13:54
配信元:FISCO
*13:54JST SI Research Memo(4):1995年設立の独立系ソフトウェア開発会社(3)
■システムインテグレータ<3826>の事業概要
5. その他
その他として、2018年1月に提供を開始したプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」と2021年秋にリリースしたアイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」の2つのサービスが含まれるが、このうち「IDEA GARDEN」については、収益化の目途・市場性・事業拡大の難易度など様々な指標をもとに検討した結果、2025年2月期末で事業撤退する方針を決定している。
「TOPSIC」は、プログラミングの共通スキルであるアルゴリズム力を問う問題を難易度別(6段階)に組み合わせてオンラインで出題・採点し、受験者のスキルレベルをチェックするサービス「TOPSIC-PG」と、業務系でよく使われるデータベース関連の言語であるSQLのスキルチェックを行うサービス「TOPSIC-SQL」の2つのサービスを提供している。企業における技術者採用時のスクリーニングテストや社員向け教育研修ツール、外注先企業を選定する際のスキルチェック用として活用できるほか、多言語に対応しているため外国人エンジニアの採用やオフショア企業選定の際にも活用できる。
料金プラン(税抜)は両サービスとも同様で、従量制(回数課金)と定額制(人数課金)に分かれている。従量制の場合はスタンダードプラン(一般企業向け)で年間基本料3.8万円と受験1回当たり1.9万円、定額制の場合はスタンダードプランで年間基本料30万円と利用人数に応じた年間利用料が付加される(研修サービス企業向けはスタンダードプランの5割、学校向けは1割の料金で提供)。2024年2月末の契約社数は46社となっている。利益率に関しては、作問を外部委託している「TOPSIC-PG」よりも社内で作成している「TOPSIC-SQL」のほうが高い。
プログラミングスキル判定サービスの競合としては、(株)ギブリーの「Track Test(トラック・テスト)」があり、大手からベンチャー企業まで導入社数は200社超で受験者数、問題数ともに業界トップと見られる。また、スキルチェックと連携した就職・転職サービス事業やe-ラーニング事業を展開しているpaiza(株)が運営する「paiza」は2023年9月末時点で約66万人が登録し、4,000社を超える企業が採用に利用しており、ビジネスモデルは異なるものの競合の1つと言える。「TOPSIC」はこれら競合サービスと比較して伸び悩んでいる状況であり、経営課題の1つとなっている。
なお、同社は「TOPSIC」の認知度向上も兼ねて、2018年から「TOPSIC」を用いた企業・学校対抗プログラミングコンテスト「PG Battle」を年1回のペースで開催しているほか、2022年7月からSQLのコーディング力を競うイベント「TOPSIC SQL CONTEST」も2ヶ月に1回のペースで開催している。「PG Battle」は2023年10月に開催された第6回大会で企業・学校合わせて361チーム(前年378チーム)、1,083名(同1,134名)が参加した。「TOPSIC SQL CONTEST」は大会を開催するごとにコンテストの会員登録数も着々と増え、2024年4月末時点で2,000人超の規模まで成長している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
5. その他
その他として、2018年1月に提供を開始したプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」と2021年秋にリリースしたアイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」の2つのサービスが含まれるが、このうち「IDEA GARDEN」については、収益化の目途・市場性・事業拡大の難易度など様々な指標をもとに検討した結果、2025年2月期末で事業撤退する方針を決定している。
「TOPSIC」は、プログラミングの共通スキルであるアルゴリズム力を問う問題を難易度別(6段階)に組み合わせてオンラインで出題・採点し、受験者のスキルレベルをチェックするサービス「TOPSIC-PG」と、業務系でよく使われるデータベース関連の言語であるSQLのスキルチェックを行うサービス「TOPSIC-SQL」の2つのサービスを提供している。企業における技術者採用時のスクリーニングテストや社員向け教育研修ツール、外注先企業を選定する際のスキルチェック用として活用できるほか、多言語に対応しているため外国人エンジニアの採用やオフショア企業選定の際にも活用できる。
料金プラン(税抜)は両サービスとも同様で、従量制(回数課金)と定額制(人数課金)に分かれている。従量制の場合はスタンダードプラン(一般企業向け)で年間基本料3.8万円と受験1回当たり1.9万円、定額制の場合はスタンダードプランで年間基本料30万円と利用人数に応じた年間利用料が付加される(研修サービス企業向けはスタンダードプランの5割、学校向けは1割の料金で提供)。2024年2月末の契約社数は46社となっている。利益率に関しては、作問を外部委託している「TOPSIC-PG」よりも社内で作成している「TOPSIC-SQL」のほうが高い。
プログラミングスキル判定サービスの競合としては、(株)ギブリーの「Track Test(トラック・テスト)」があり、大手からベンチャー企業まで導入社数は200社超で受験者数、問題数ともに業界トップと見られる。また、スキルチェックと連携した就職・転職サービス事業やe-ラーニング事業を展開しているpaiza(株)が運営する「paiza」は2023年9月末時点で約66万人が登録し、4,000社を超える企業が採用に利用しており、ビジネスモデルは異なるものの競合の1つと言える。「TOPSIC」はこれら競合サービスと比較して伸び悩んでいる状況であり、経営課題の1つとなっている。
なお、同社は「TOPSIC」の認知度向上も兼ねて、2018年から「TOPSIC」を用いた企業・学校対抗プログラミングコンテスト「PG Battle」を年1回のペースで開催しているほか、2022年7月からSQLのコーディング力を競うイベント「TOPSIC SQL CONTEST」も2ヶ月に1回のペースで開催している。「PG Battle」は2023年10月に開催された第6回大会で企業・学校合わせて361チーム(前年378チーム)、1,083名(同1,134名)が参加した。「TOPSIC SQL CONTEST」は大会を開催するごとにコンテストの会員登録数も着々と増え、2024年4月末時点で2,000人超の規模まで成長している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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