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午後:債券サマリー 先物は続伸、20年債入札は無難に通過

配信日時:2024/05/16 15:36 配信元:MINKABU
 16日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。米長期金利の低下が追い風となったほか、この日に財務省が実施した20年債入札を無難に通過したことが買い安心感につながった。  15日に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が3.4%と3月の3.5%から鈍化したほか、エネルギーと食品を除くコア指数も3.6%と前月の3.8%から伸びが鈍った。また、4月の米小売売上高は前月比で横ばいだった。インフレや個人消費の減速が示されたことで、市場では米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が再燃。同日の米長期金利は4.34%と約1カ月ぶりの水準に低下し、国内債も追随する動きとなった。朝方の買いが一巡したあとは上げ一服となる場面もあったが、時間外取引で米長期金利が水準を切り下げたことをきっかけに債券先物も上げ幅を拡大。午後に入って20年債入札の結果が明らかとなり、一定の需要があったことが確認されると一時144円35銭まで上値を伸ばした。なお、20年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が11銭と前回(4月11日)の39銭から縮小し、応札倍率は3.65倍と前回の3.05倍を上回った。  先物6月限の終値は、前日比36銭高の144円27銭となった。一方、現物債市場で19年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.030%低下の0.920%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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