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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差を意識も米雇用統計を見極め

配信日時:2024/05/02 17:25 配信元:FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差を意識も米雇用統計を見極め 2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米金融政策決定を受け日米金利差を意識した買いが先行。ただ、米雇用統計をにらみ買いは小幅にとどまろう。また、日本の為替介入を警戒した円買いもドルの重石となりそうだ。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は現行の引き締め的な金融政策を維持し、インフレ再加速への対応を継続する方針を示した。ただ、想定ほどタカ派でなかったため金利高・ドル高は後退しユーロ・ドルは1.0670ドル台から上昇。ドル・円は日本の為替介入とみられる円買いで、157円後半から一時153円付近まで値を下げた。本日アジア市場で円買いは一服し、ドル・円はドルの買戻しにより値を戻す展開となっている。

この後の海外市場は連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針を消化する展開となり、ドル買い地合いは維持される。今晩発表の1-3月期労働コストは上昇が予想され、賃金押し上げ圧力がドル買いを後押し。ただ、明日の米雇用統計を見極めようと、ドルの大幅高は抑制されやすい。一方、ドル・円は160円まで為替介入しないとの思惑が広がりやすい。半面、日本政府による為替介入観測による円買いがドルの重石となりそうだ。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・4月製造業PMI改定値(予想:45.6、速報値:45.6)
・18:00 OECD経済見通し
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.1万件、前回:20.7万件)
・21:30 米・3月貿易収支(予想:-697億ドル、2月:-689億ドル)
・21:30 米・1-3月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+0.7%、10-12月期:+3.3%)
・21:30 カナダ・3月貿易収支(予想:+12.1億加ドル、2月:+13.9億加ドル)
・23:00 米・3月製造業受注(前月比予想:+1.6%、2月:+1.4%)
・23:00 米・3月耐久財受注改定値(前月比予想:+2.6%、速報値:+2.6%)

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