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午後:債券サマリー 先物は急反発、長期金利0.870%に低下

配信日時:2024/04/30 15:38 配信元:MINKABU
 30日の債券市場で、先物中心限月6月限は急反発。日銀会合で長期国債の買い入れ方針が維持されたことや、前日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことが相場の支えとなった。  前週末26日まで開かれた日銀金融政策決定会合では政策金利の据え置きが決まり、一部で懸念されていた長期国債の買い入れについては「3月会合で決定された方針に沿って実施する」としたことから過度な需給悪化懸念が後退。また、植田和男総裁が会合後の記者会見で「経済・物価見通しが実現し、基調的な物価上昇率が上がっていくとすれば、金融緩和度合いを調節していくが、当面は緩和的な金融環境が継続すると考えている」と述べ、市場参加者の間でハト派的と受け止められたことも相場を押し上げる要因となった。4月30日~5月1日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた持ち高調整の動きなどから米長期金利の上昇が一服していることも買い安心感を誘い、債券先物は午前に144円59銭まで上伸する場面があった。午後に入ってからは上値がやや重くなったが、前日に一時160円台まで急ピッチで進んだドル円相場が156円台後半で推移し、「円安が物価上昇圧力となり、日銀の追加利上げの思惑を高める」との見方が後退していることもあって堅調に推移した。  先物6月限の終値は、前週末26日に比べて57銭高の144円50銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で26日に比べて0.055%低下の0.870%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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