注目トピックス 市況・概況
来週・再来週の相場で注目すべき3つのポイント:米FOMC、米雇用統計、日米決算ラッシュ
配信日時:2024/04/27 18:50
配信元:FISCO
*18:50JST 来週・再来週の相場で注目すべき3つのポイント:米FOMC、米雇用統計、日米決算ラッシュ
■株式相場見通し
予想レンジ:上限39000円-下限37500円
今週末26日の米国株式市場は反発。ダウ平均は前日比153.86ドル高(+0.40%)の38239.66ドル、ナスダックは316.14ポイント高(+2.03%)の15927.90、S&P500は51.54ポイント高(+1.02%)の5099.96で取引を終了した。大証ナイトは通常取引終値比450円高の38350円。
日経平均は75日移動平均線が位置する38177円水準まで値を戻している。一方、TOPIXは週を通して75日移動平均線より上を推移しており、日経平均よりはしっかりだ。日経平均は値がさ半導体株の東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>の影響が大きく、東京エレクトロンのチャート形状は日経平均と非常によく似ている。3月4日に14.82倍まで拡大したNT倍率は、4月22日に14.06倍まで縮小するなど、足元TOPIX優位な地合いが続いた。再来週以降は3月期決算の本格化を迎えることから、決算発表銘柄を中心とした物色となり、日経平均、TOPIXなど指数系を手掛ける投資は手控えられよう。しばらくは両指数ともに75日移動平均線を挟んだもみ合いを想定する。
26日の海外時間で、為替は1ドル=158円台まで円安ドル高が進んだ。25日の終値155円30銭水準からの変化率は+1.7%ほど。市場で言われている「過度な急変動」の水準である「前日終値+1.2%の円安ドル高」をついにクリアした。総合的にも円買い介入はいつ入ってもおかしくない状況と考える。日本がゴールデンウィーク入りで、来週から再来週頭の為替市場は参加者が減少することが想定されることで、日本当局が薄商いを狙って円買い介入を行う可能性もあろう。
一方、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、タカ派な声明が出る公算が大きいことから、「FOMC前のタイミングで円買い介入するのは意味がない」との見方もあり、為替市場は緊張感が高い状況が続きそうだ。仮に東京株式市場が開いている時間帯で、当局による円買い介入が実施された際、市場が乱高下するのは必至だ。信用取引などのポジション管理は注意しておきたい。
■為替市場見通し
来週・再来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の継続が見込まれ、ドル選好の地合いは続くとみられる。ドル・円は週末前に急騰し、158円台に上昇した。政府サイドから円安けん制発言が続いているが、日本銀行の植田総裁は「いまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えたことによって為替介入に対する市場参加者の警戒感は低下した。
一方、米国のインフレ持続を受け、4月30日-5月1日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、現行の金融政策を維持することが決まる見込み。4月米雇用統計など米国の重要経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りは継続すると予想される。
■来週・再来週の注目スケジュール
4月29日(月):国内株式市場は祝日のため休場(昭和の日)、欧・ユーロ圏消費者信頼感指数(4月)、独・消費者物価指数(4月)、など
4月30日(火):有効求人倍率(3月)、失業率(3月)、鉱工業生産指数(3月)、中・製造業/非製造業/総合PMI(4月)、中・財新製造業PMI(4月)、欧独・GDP速報値(1-3月)、欧・ユーロ圏消費者物価コア指数(4月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)(5月1日まで)、米アマゾン決算など
5月1日(水):米・ADP全米雇用報告(4月)、米・ISM製造業景況指数(4月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表、米クアルコム決算など
5月2日(木):日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(3月18・19日分)、豪・貿易収支(3月)、米・新規失業保険申請件数(先週)、米アップル決算など
5月3日(金):国内株式市場は祝日のため休場(憲法記念日)、米・非農業部門雇用者数(4月)、米・失業率(4月)、米・平均時給(4月)、米・ISM非製造業景況指数(4月)、米・シカゴ連銀総裁がパネル討論会に参加、など
5月6日(月):国内株式市場は祝日のため休場(振替休日)、中・財新サービス業/総合PMI(4月)、欧・サービス業/総合PMI(4月)、米・ニューヨーク連銀総裁が討論会に参加など
5月7日(火):任天堂決算、豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表、欧・ユーロ圏小売売上高(3月)、米・消費者信用残高 (3月)、米・ミネアポリス連銀総裁が討論会に参加など
5月8日(水):トヨタ決算、独・鉱工業生産指数(3月)、米・クックFRB理事が講演など
5月9日(木):毎月勤労統計-現金給与総額(5月)、日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25、26日分)、ソフトバンク決算、英・イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利発表、メキシコ・中央銀行が政策金利発表など
5月10日(金):家計支出(3月)、東エレク決算、英・GDP速報値(1-3月)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、米・シカゴ連銀総裁が質疑応答に参加、欧・欧州中央銀行(ECB)議事要旨(4月会合)など
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予想レンジ:上限39000円-下限37500円
今週末26日の米国株式市場は反発。ダウ平均は前日比153.86ドル高(+0.40%)の38239.66ドル、ナスダックは316.14ポイント高(+2.03%)の15927.90、S&P500は51.54ポイント高(+1.02%)の5099.96で取引を終了した。大証ナイトは通常取引終値比450円高の38350円。
日経平均は75日移動平均線が位置する38177円水準まで値を戻している。一方、TOPIXは週を通して75日移動平均線より上を推移しており、日経平均よりはしっかりだ。日経平均は値がさ半導体株の東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>の影響が大きく、東京エレクトロンのチャート形状は日経平均と非常によく似ている。3月4日に14.82倍まで拡大したNT倍率は、4月22日に14.06倍まで縮小するなど、足元TOPIX優位な地合いが続いた。再来週以降は3月期決算の本格化を迎えることから、決算発表銘柄を中心とした物色となり、日経平均、TOPIXなど指数系を手掛ける投資は手控えられよう。しばらくは両指数ともに75日移動平均線を挟んだもみ合いを想定する。
26日の海外時間で、為替は1ドル=158円台まで円安ドル高が進んだ。25日の終値155円30銭水準からの変化率は+1.7%ほど。市場で言われている「過度な急変動」の水準である「前日終値+1.2%の円安ドル高」をついにクリアした。総合的にも円買い介入はいつ入ってもおかしくない状況と考える。日本がゴールデンウィーク入りで、来週から再来週頭の為替市場は参加者が減少することが想定されることで、日本当局が薄商いを狙って円買い介入を行う可能性もあろう。
一方、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、タカ派な声明が出る公算が大きいことから、「FOMC前のタイミングで円買い介入するのは意味がない」との見方もあり、為替市場は緊張感が高い状況が続きそうだ。仮に東京株式市場が開いている時間帯で、当局による円買い介入が実施された際、市場が乱高下するのは必至だ。信用取引などのポジション管理は注意しておきたい。
■為替市場見通し
来週・再来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の継続が見込まれ、ドル選好の地合いは続くとみられる。ドル・円は週末前に急騰し、158円台に上昇した。政府サイドから円安けん制発言が続いているが、日本銀行の植田総裁は「いまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えたことによって為替介入に対する市場参加者の警戒感は低下した。
一方、米国のインフレ持続を受け、4月30日-5月1日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、現行の金融政策を維持することが決まる見込み。4月米雇用統計など米国の重要経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りは継続すると予想される。
■来週・再来週の注目スケジュール
4月29日(月):国内株式市場は祝日のため休場(昭和の日)、欧・ユーロ圏消費者信頼感指数(4月)、独・消費者物価指数(4月)、など
4月30日(火):有効求人倍率(3月)、失業率(3月)、鉱工業生産指数(3月)、中・製造業/非製造業/総合PMI(4月)、中・財新製造業PMI(4月)、欧独・GDP速報値(1-3月)、欧・ユーロ圏消費者物価コア指数(4月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)(5月1日まで)、米アマゾン決算など
5月1日(水):米・ADP全米雇用報告(4月)、米・ISM製造業景況指数(4月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表、米クアルコム決算など
5月2日(木):日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(3月18・19日分)、豪・貿易収支(3月)、米・新規失業保険申請件数(先週)、米アップル決算など
5月3日(金):国内株式市場は祝日のため休場(憲法記念日)、米・非農業部門雇用者数(4月)、米・失業率(4月)、米・平均時給(4月)、米・ISM非製造業景況指数(4月)、米・シカゴ連銀総裁がパネル討論会に参加、など
5月6日(月):国内株式市場は祝日のため休場(振替休日)、中・財新サービス業/総合PMI(4月)、欧・サービス業/総合PMI(4月)、米・ニューヨーク連銀総裁が討論会に参加など
5月7日(火):任天堂決算、豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表、欧・ユーロ圏小売売上高(3月)、米・消費者信用残高 (3月)、米・ミネアポリス連銀総裁が討論会に参加など
5月8日(水):トヨタ決算、独・鉱工業生産指数(3月)、米・クックFRB理事が講演など
5月9日(木):毎月勤労統計-現金給与総額(5月)、日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25、26日分)、ソフトバンク決算、英・イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利発表、メキシコ・中央銀行が政策金利発表など
5月10日(金):家計支出(3月)、東エレク決算、英・GDP速報値(1-3月)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、米・シカゴ連銀総裁が質疑応答に参加、欧・欧州中央銀行(ECB)議事要旨(4月会合)など
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