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午後:債券サマリー 先物は反落、リスクオフの巻き戻しに加え日銀追加利上げを意識

配信日時:2024/04/22 15:43 配信元:MINKABU
 22日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。中東情勢を巡る緊張感が和らいだことによるリスクオフの巻き戻しに加え、日銀の追加利上げが意識されたことが売りにつながった。  イラン最高指導者のハメネイ師が19日未明のイスラエルによるとみられるイランの攻撃への報復などには言及しなかったと伝えられ、中東情勢に対する過度な不安心理が後退。前週末に急落していた日経平均株価が反発した半面、安全資産とされる債券は売りが優勢となった。また、日銀の植田和男総裁が19日の米ワシントンでの講演で、「基調的に物価が上昇し続ければ、金利を引き上げる可能性が非常に高い」「日銀は将来のどこかの時点で国債買い入れ額を減らす」などと述べたことも相場を下押しする要因となったもよう。19日に一部で「日銀は25~26日に開く金融政策決定で、24年度と25年度の物価見通し(生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPI)を引き上げる見通し」と報じられていることもあり、早期の追加利上げが意識されやすかった。時間外取引で米長期金利が上昇したことに伴う売りが断続的に出るなか、債券先物は午後に144円16銭まで軟化する場面があった。  先物6月限の終値は、前週末比45銭安の144円22銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.035%上昇の0.880%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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