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午後:債券サマリー 先物は反落、米金利の先高観などから売り優勢

配信日時:2024/04/16 15:41 配信元:MINKABU
 16日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。米長期金利の先高観や日銀の追加利上げ観測を背景に売りが優勢で、朝方には144円12銭まで下押す場面があった。  15日に発表された3月の米小売売上高が市場予想を上回ったことを受け、同日の米長期金利が一時4.66%と約5カ月ぶりの水準まで上昇した流れが東京市場に波及。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの見方が一段と強まったことが国内債に売りを促した。また、ドル円相場が154円台半ばと約34年ぶりのドル高・円安水準をつけるなか、円安は輸入物価の上昇を招き国内のインフレ圧力につながる可能性が意識され、日銀の追加利上げを巡る思惑が高まりやすいことも債券の重荷となっているようだった。この日に財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)は、応札倍率が3.13倍(前回は2.90倍)と需給の引き締まりを意識させる結果となったが、先物の戻りは144円33銭までにとどまった。  先物6月限の終値は、前日比9銭安の144円32銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.875%と5カ月ぶりの高水準をつけ、午後3時時点では前日比0.010%上昇の0.865%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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