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米外為市場サマリー:地政学リスクの高まりで一時152円59銭まで軟化

配信日時:2024/04/15 08:21 配信元:MINKABU
 12日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=153円23銭前後と前日に比べて4銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=163円13銭前後と同1円30銭弱のユーロ安・円高だった。  一部で「イスラエル政府は、早ければ今後24時間から48時間以内に同国南部または北部がイランによる直接攻撃を受ける可能性があるとして備えを進めている」と報じられ、中東の地政学リスクの高まりから安全通貨とされる円を買う動きが強まった。米長期金利が低下したことで日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが後退するなか、ドル円相場は一時152円59銭まで軟化した。ただ、高インフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの観測は根強く、ドルの下値では押し買いが流入。この日に米ミシンガン大学が公表した4月の消費者調査で1年後の予想インフレ率が3月の2.9%から3.1%に上昇したことや、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁など複数のFRB高官が利下げに慎重な姿勢を示したこともドルの下支えとなり、153円20銭台に値を戻した。一方、11日に行われた欧州中央銀行(ECB)理事会後の会見でラガルド総裁が今後の利下げ転換を示唆したほか、中東情勢の緊迫化からリスク回避姿勢が強まる場面で売られやすいユーロが軟調だった。  ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0643ドル前後と前日に比べて0.0080ドル強のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS

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