寄り付き概況

日経平均は491円安でスタート、さくらや東電力HDなどが下落

配信日時:2024/04/11 09:39 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;39090.68;-491.13TOPIX;2718.76;-24.03


[寄り付き概況]

 11日の日経平均は491.13円安の39090.68円と続落して取引を開始した。前日10日の米国株式市場は下落。ダウ平均は422.16ドル安の38461.51ドル、ナスダックは136.28ポイント安の16170.36で取引を終了した。3月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため年内の利下げ期待が後退し、寄り付き後、下落。長期金利の大幅上昇が警戒され、終日軟調に推移した。終盤にかけ、10年債入札の弱い結果を受けて、金利が一段と上昇すると下げ幅を一段と拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、昨日の3月米消費者物価指数(CPI)
に続き、今晩は3月の米卸売物価指数(PPI)が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、外為市場で1ドル=152円90銭台と、昨日15時頃と比べ1円10銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの支えとなった。また、2月決算企業の本決算発表が佳境となっており、好業績銘柄への物色意欲の高まりが株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況
(週間)によると、海外投資家は3月31日-4月6日に国内株を4週ぶりに買い越した。
買越額は1兆7644億円だった。今日は、ハンモック<173A>が東証グロースに上場した。日本時間10時30分に、3月の中国消費者物価指数(CPI)と中国卸売物価指数(PPI)が発表される。

 セクター別では、不動産業、精密機器、パルプ・紙、建設業、金属製品などが値下がり率上位、鉱業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、さくら<3778>、スクリーンHD<7735>、東電力HD<9501>、HOYA<7741>、三井不<8801>、三菱地所<8802>、ソシオネクスト<6526>、ダイキン<6367>、日産自<7201>、楽天グループ<4755>、積水ハウス<1928>、資生堂<4911>、ファーストリテ<9983>などが下落。他方、INPEX<1605>、三井E&S<7003>、みずほ<8411>、三井住友<8316>、デンソー<6902>、トヨタ<7203>、三井物<8031>、三菱UFJ<8306>などが上昇している。
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