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12日の株式相場見通し=下値模索続く、米CPI発表前で買い手控え

配信日時:2024/03/12 08:00 配信元:MINKABU
 12日の東京株式市場は売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は一段と下値を試す展開となりそうだ。前日に先物主導で波乱展開を強いられ日経平均は一時1200円近い急落をみせ、大引け時点でも870円弱の急落をみせた。きょうも積極的な押し目買いは期待しにくく、3万8000円台前半まで水準を切り下げる可能性がある。前日の欧州株市場が高安まちまちの展開だったほか、米国株市場ではハイテク株中心に売りに押される地合いとなり、ナスダック総合株価指数は終始マイナス圏での推移となった。NYダウは後半戻り足をみせ、小幅ながらプラス圏で引けたものの買い手控えムードは拭えなかった。12日発表予定の2月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。東京市場では、日銀の金融政策正常化に向けた動きが前倒しされるとの観測が強まるなか、投資家のセンチメントが冷やされ、足もとで利食い急ぎの動きがみられる。また、先物主導によるインデックス的な売り圧力も日経平均の下げを助長している。日本時間今晩に予定される米CPI発表を控え、円高水準でもみ合う外国為替市場の動きも横にらみにきょうも下値リスクの意識されやすい地合いが想定される。  11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比45ドル97セント高の3万8769ドル66セントと反発。ナスダック総合株価指数は同65.839ポイント安の1万6019.274だった。  日程面では、きょうは2月の企業物価指数、1~3月期法人企業景気予測調査、5年物国債の入札など。海外では2月の英失業率、2月の米消費者物価指数(CPI)、2月の米財政収支、米10年物国債の入札など。なお、インドネシア市場は休場。 出所:MINKABU PRESS

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