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前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなかで半導体株に資金が集中~
配信日時:2024/03/05 08:30
配信元:FISCO
*08:30JST 前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなかで半導体株に資金が集中~
5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■全般こう着のなかで半導体株に資金が集中
■内田洋行、2Q営業利益 29.0%増 29.86億円
■前場の注目材料:三菱商事、米シンクIQと資本提携、データ可視化システム投入
■全般こう着のなかで半導体株に資金が集中
5日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開ながら底堅さが意識されそうだ。4日の米国市場は、NYダウが97ドル安、ナスダックは67ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢を受けた、長期金利の上昇が嫌気され、利益を確定させる売りが優勢だった。アトランタ連銀のボスティック総裁は、年2回の利下げ予想を示し、慎重姿勢を再表明したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の40105円、円相場は1ドル150円50銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40260円まで買われる場面も見られたが、終盤にかけて軟化し、下落に転じていた。ただし、エヌビディアは3%を超える上昇で最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株が引き続き買われており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を支える格好になりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションでも4万円を割り込まなかったことから、同水準での底堅さが意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。先物主導で短期的な売り仕掛けの動きに対しては、押し目狙いの買いに向かわせよう。また、ファーストリテ<9983>が昨夕発表したユニクロの2月の既存店売上高は、前年同月比7.2%増だった。2カ月連続で前年実績を上回ったことから、これを材料視して買われる流れとなれば、日経平均株価を押し上げよう。
もっとも、米国ではパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などの重要イベントを控えており、これらを受けた米長期金利の動向が積極的な売買を手控えさせよう。また、週末には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、先物市場ではSQに絡んだ限月交代に伴う商いが中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられやすい。
そのため、全体としては利益確定の売りが出やすいなか、資金は半導体株やAI関連などに集中しやすいだろう。そのほか、昨日は東証プライムの7割超の銘柄が売られていたが、イベント通過後を睨んだ配当志向の物色が下値では意識されそうだ。
■内田洋行、2Q営業利益 29.0%増 29.86億円
内田洋行<8057>が発表した2024年7月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比13.5%増の1069.01億円、営業利益は同29%増の29.86億円だった。民間市場のDX投資は着実に進み、昨年10月開始のインボイス制度に対応したシステム改修案件が増加し、中堅中小企業市場向け売上が大きく伸長した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(40109.23、+198.41)
・1ドル=150.50-60円
・SOX指数は上昇(4981.97、+52.38)
・3月期末接近に伴う高配当銘柄人気
・米国のインフレ沈静化観測
・三菱商事<8058>米シンクIQと資本提携、データ可視化システム投入
・富士フイルム<4901>グループのBI、再生複合機のライン増設、生産2倍に
・日本触媒<4114>新卒博士の初任給引き上げ、人材の獲得強化
・NEC<6701>住商と、AI農業支援を世界展開、収穫増・コスト減推進
・住友商事<8053>台湾食品小売り売却、資産入れ替え基盤強化
・クボタ<6326>印で低価格トラクター増産、28年までに新工場稼働
・日立建機<6305>超大型ショベル運転支援システム、豪鉱山で実証
・三菱重<7011>米地熱技術開発に出資、知見獲得狙う
・セイノーHD<9076>エアロネクストなど4社で長崎・松浦市と協定
・大日本印刷<7912>太陽光発電量6%向上、両面採光向け反射シート開発
・キヤノン<7751>VR撮影対応のデジカメ機種拡充、利用者層を拡大
・NEC<6701>コンピューター機器の真正性遠隔確認に成功
・ブリヂストン<5108>NTTと、サステナなど3テーマで共創
・日本製鉄<5401>USスチール買収で全技術共有、米に開発拠点視野
・第一工業製薬<4461>高容量リチウム電池の負極用接着剤10倍に増産
・NTTデータG<9613>東電EPとPPA、DC電力の2割再生エネ化
・出光興産<5019>商船三井と、船内の廃プラ再生実証、大型石油タンカー対象
・DIC<4631>エポキシ樹脂硬化剤で技術開発、高耐熱で再成形可能
・レンゴー<3941>段ボール・紙器10%値上げ
・東レ<3402>国内4拠点で持続可能な製品の国際認証取得
・三菱ケミカルG<4188>食品用乳化剤のコンパウンド提案加速、ライセンス供与検討
・東京電力HD<9501>ZEB支援・設計業務を受託、群馬銀から
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 2月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+2.5%、1月:+1.8%)
<海外>
・09:30 豪・10-12月期経常収支(予想:+50億豪ドル、7-9月期:-2億豪ドル)
・10:45 中・2月財新サービス業PMI(予想:52.9、1月:52.7) <ST>
■全般こう着のなかで半導体株に資金が集中
■内田洋行、2Q営業利益 29.0%増 29.86億円
■前場の注目材料:三菱商事、米シンクIQと資本提携、データ可視化システム投入
■全般こう着のなかで半導体株に資金が集中
5日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開ながら底堅さが意識されそうだ。4日の米国市場は、NYダウが97ドル安、ナスダックは67ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢を受けた、長期金利の上昇が嫌気され、利益を確定させる売りが優勢だった。アトランタ連銀のボスティック総裁は、年2回の利下げ予想を示し、慎重姿勢を再表明したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の40105円、円相場は1ドル150円50銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時40260円まで買われる場面も見られたが、終盤にかけて軟化し、下落に転じていた。ただし、エヌビディアは3%を超える上昇で最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株が引き続き買われており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を支える格好になりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションでも4万円を割り込まなかったことから、同水準での底堅さが意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。先物主導で短期的な売り仕掛けの動きに対しては、押し目狙いの買いに向かわせよう。また、ファーストリテ<9983>が昨夕発表したユニクロの2月の既存店売上高は、前年同月比7.2%増だった。2カ月連続で前年実績を上回ったことから、これを材料視して買われる流れとなれば、日経平均株価を押し上げよう。
もっとも、米国ではパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などの重要イベントを控えており、これらを受けた米長期金利の動向が積極的な売買を手控えさせよう。また、週末には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、先物市場ではSQに絡んだ限月交代に伴う商いが中心になりやすく、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられやすい。
そのため、全体としては利益確定の売りが出やすいなか、資金は半導体株やAI関連などに集中しやすいだろう。そのほか、昨日は東証プライムの7割超の銘柄が売られていたが、イベント通過後を睨んだ配当志向の物色が下値では意識されそうだ。
■内田洋行、2Q営業利益 29.0%増 29.86億円
内田洋行<8057>が発表した2024年7月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比13.5%増の1069.01億円、営業利益は同29%増の29.86億円だった。民間市場のDX投資は着実に進み、昨年10月開始のインボイス制度に対応したシステム改修案件が増加し、中堅中小企業市場向け売上が大きく伸長した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(40109.23、+198.41)
・1ドル=150.50-60円
・SOX指数は上昇(4981.97、+52.38)
・3月期末接近に伴う高配当銘柄人気
・米国のインフレ沈静化観測
・三菱商事<8058>米シンクIQと資本提携、データ可視化システム投入
・富士フイルム<4901>グループのBI、再生複合機のライン増設、生産2倍に
・日本触媒<4114>新卒博士の初任給引き上げ、人材の獲得強化
・NEC<6701>住商と、AI農業支援を世界展開、収穫増・コスト減推進
・住友商事<8053>台湾食品小売り売却、資産入れ替え基盤強化
・クボタ<6326>印で低価格トラクター増産、28年までに新工場稼働
・日立建機<6305>超大型ショベル運転支援システム、豪鉱山で実証
・三菱重<7011>米地熱技術開発に出資、知見獲得狙う
・セイノーHD<9076>エアロネクストなど4社で長崎・松浦市と協定
・大日本印刷<7912>太陽光発電量6%向上、両面採光向け反射シート開発
・キヤノン<7751>VR撮影対応のデジカメ機種拡充、利用者層を拡大
・NEC<6701>コンピューター機器の真正性遠隔確認に成功
・ブリヂストン<5108>NTTと、サステナなど3テーマで共創
・日本製鉄<5401>USスチール買収で全技術共有、米に開発拠点視野
・第一工業製薬<4461>高容量リチウム電池の負極用接着剤10倍に増産
・NTTデータG<9613>東電EPとPPA、DC電力の2割再生エネ化
・出光興産<5019>商船三井と、船内の廃プラ再生実証、大型石油タンカー対象
・DIC<4631>エポキシ樹脂硬化剤で技術開発、高耐熱で再成形可能
・レンゴー<3941>段ボール・紙器10%値上げ
・東レ<3402>国内4拠点で持続可能な製品の国際認証取得
・三菱ケミカルG<4188>食品用乳化剤のコンパウンド提案加速、ライセンス供与検討
・東京電力HD<9501>ZEB支援・設計業務を受託、群馬銀から
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 2月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+2.5%、1月:+1.8%)
<海外>
・09:30 豪・10-12月期経常収支(予想:+50億豪ドル、7-9月期:-2億豪ドル)
・10:45 中・2月財新サービス業PMI(予想:52.9、1月:52.7) <ST>
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