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東電HDが急騰、S&Pが格付け見通し「安定的」に引き上げ

配信日時:2024/02/28 10:42 配信元:REUTERS

[東京 28日 ロイター] - 東京電力ホールディングスが急騰している。S&Pグローバル・レーティングが27日、同社の長期発行体格付けのアウトルックを「ネガティブ」から「安定的」に変更したと発表し、手掛かりになっている。市場では「財務面での安心感につながったのだろう。全体相場の先高観がある中、ポジティブ材料への反応が出やすいようだ」(国内証券のアナリスト)との声がある。株価は一時6.1%高の841円に上昇した。

長期発行体格付けと担保付き優先債券の格付けは「BB+」で据え置いた。S&Pは、2023年の電気料金値上げの効果で業績やキャッシュフロー創出力が改善し、今後1─2年は格付けに見合う水準で推移する可能性が高まったと判断した。今後も事業運営上で規制の恩恵を享受するほか、政府による特別支援の可能性が高いことが、東電HDグループの信用力を下支えるとの見方を示した。

一方、柏崎刈羽原子力発電所が運転再開しない中、収益が長期的に安定するにはなお時間がかかるとも指摘した。

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