米国株式市場=ほぼ横ばい、主要インフレ指標控え
Chuck Mikolajczak
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場はインフレデータなど主要指標の発表を控え、ほぼ横ばいで取引を終えた。企業の決算シーズンが一段落する中、投資家は経済指標と米金利の行方に再び注目している。
株式市場はここ数週間で大きく上昇してきた。人工知能(AI)関連銘柄への買いを背景に、前週にはS&P総合500種とダウ工業株30種が最高値を更新し、ナスダック総合も最高値に迫った。
雇用統計の発表は来週になるため、29日発表の1月個人消費支出(PCE)価格指数が目先の焦点となる。PCEは米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標だ。
PCEが直近の消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)と同様に強い内容となれば、FRBは市場が予想しているよりも長く金利を現在の水準に据え置かざるを得なくなる可能性がある。
FRBのボウマン理事は27日、インフレの上振れリスクを踏まえ、「将来において政策スタンスの変更を検討する際には慎重な姿勢を維持する」とし、利下げを急いでいない考えを示唆した。
ケース・キャピタル・アドバイザーズのマネジングパートナー、ケン・ポルカリ氏は「市場は少なくとも、自分たちが望むものは手に入らないという事実に気づきつつある。PCEが予想と一致するか、予想よりも強い内容となれば、市場は急速に弱まるだろう」と語った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38972.41 -96.82 -0.25 39087.90 39087.90 38881.90
前営業日終値 39069.23
ナスダック総合 16035.30 +59.05 +0.37 16013.98 16046.10 15940.51
前営業日終値 15976.25
S&P総合500種 5078.18 +8.65 +0.17 5074.60 5080.69 5057.29
前営業日終値 5069.53
ダウ輸送株20種 15796.88 -45.37 -0.29
ダウ公共株15種 842.36 +9.63 +1.16
フィラデルフィア半導体 4654.89 -8.57 -0.18
VIX指数 13.43 -0.31 -2.26
S&P一般消費財 1467.35 +2.76 +0.19
S&P素材 545.37 +1.91 +0.35
S&P工業 1016.07 +1.17 +0.12
S&P主要消費財 790.75 -0.13 -0.02
S&P金融 667.74 +1.77 +0.27
S&P不動産 240.27 +0.09 +0.04
S&Pエネルギー 651.63 -2.82 -0.43
S&Pヘルスケア 1707.44 -4.67 -0.27
S&P通信サービス 271.77 +2.76 +1.03
S&P情報技術 3725.61 +2.40 +0.06
S&P公益事業 312.64 +5.81 +1.89
NYSE出来高 9.58億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 39295 + 25 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 39290 + 20 大阪比