NY外為市場=ドル/円下落、日本のCPIと米耐久財受注受け
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が下落した。日本の1月コア消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったほか、米国の1月耐久財受注が予想を上回る落ち込みになったことを受けた。
総務省が27日に発表した1月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は106.4と、前年同月比2.0%上昇した。日銀の物価目標2%を割り込むと見込んでいた市場予想を上回り、エコノミストからは引き続き、日銀が4月にマイナス金利を解除するとの見方が出た。
一方、米商務省が27日発表した1月の耐久財受注は前月比6.1%減と2020年4月以来最大の落ち込みとなった。市場予想は4.5%減だった。民間航空機の受注が急減した。
ドル/円は0.1%安の150.56円。ドル指数は0.08%高の103.86だった。
スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ここ数カ月、日本のインフレ率はやや低めに推移していたが、今回の数値は日本でもインフレが粘り強く推移していることを示唆している」と指摘。「おそらく今後数カ月の間に、日本では穏やかな利上げが続くだろう」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2年ぶりの高値を付けた。ビットコインは5.22%高の5万7513ドル、イーサは2.26%高の3258ドルだった。
ユーロ/ドルは0.1%下落。
ドル/オフショア人民元は0.06%高の7.214元。中国人民銀行(中央銀行)は27日の基準値(中間値)を1ドル=7.1057元とし、前営業日基準値より23ポイント元高に設定した。
ニュージーランド(NZ)ドルは0.06%安の0.617米ドル。28日にはニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)の金融政策決定会合が開かれる。
ドル/円 NY午後4時 150.48/150.51
始値 150.30
高値 150.58
安値 150.09
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0842/1.0846
始値 1.0856
高値 1.0863
安値 1.0833