独消費者信頼感指数、3月は-29.0にやや改善 予想通り=GfK
[ベルリン 27日 ロイター] - 市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた3月の独消費者信頼感指数はマイナス29.0で、前月のマイナス29.6(改定値)から小幅に上昇した。ロイターが集計した市場予想と一致した。調査は2月1─12日に実施した。
物価上昇やドイツ経済の弱い見通しを背景に家計の不透明感が強い中、消費者信頼感は低位で安定した格好となった。
NIMの消費専門家ロルフ・ビュルクル氏は「消費者の間には大きな不安がある。絶え間なく上昇する物価に加え、今年のドイツ経済の見通しが弱いことも理由」と述べた。
ドイツ政府は最近、今年の経済成長率見通しを従来の1.3%からわずか0.2%に引き下げた。
ビュルクル氏は「当分の間、ドイツは景気回復を待ち続けることになる」とも述べ、消費支出の急速な回復は望み薄であることを示唆した。
2024年3月 2024年2月 2023年3月
消費者信頼感指数 -29.0 -29.6 -30.6
内訳 2024年2月 2024年1月 2023年2月
- 購買意欲 -15.0 -14.8 -17.3
- 収入期待 -4.8 -20.0 -27.3
- 景気期待 -6.4 -6.6 6.0