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インタビュー:来期・再来期も最高益目指す、インドなど強化=三井住友FG社長

配信日時:2024/02/26 17:02 配信元:REUTERS

Ritsuko Shimizu Makiko Yamazaki

[東京 26日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループの中島達社長は、ロイターとのインタビューで、今後、円安の反転や米金利低下などの逆風が見込まれるものの、今期に続き2025年3月期、26年3月期と3期連続での最高益を目指す考えを示した。インドや米国を含む海外事業を強化する。「今期の9200億円は間違いなく達成できると思っているし、来年、再来年も増益は必ず作りたい」と述べた。

同社は、24年3月期の連結純利益は前年比14%増の9200億円で過去最高益を計画している。見通しを達成できれば25年度までの現中計での純利益計画9000億円はすでにクリアできるほか、次期中期計画(26―28年度)で掲げた1兆円も目の前に迫る水準となる。

中島社長は、現在の収益は円安と米金利高という「追い風参考」だと指摘。現中計は1ドル=120円の円高、米金利低下など減益要因を前提にしているが、それをはねのける形で増益を続ける計画だ。今中計で1兆円の計画を前倒しすることについては慎重な姿勢だが、日銀による金利引き上げなど環境次第では「1兆円を超える可能性は相応にある」ともみている。

同社はアジアにおいて、インドネシア、インド、ベトナム、フィリピンを対象に「マルチフランチャイズ戦略」を展開。22年度に280億円だったのれん償却前の当期純利益を現中計期間中に900億円、5年後には1200億円に拡大することを目指している。

収益をけん引するのはインドネシアとインドになる。すでにインドネシアは「フランチャイズ」に近い形になっているが、インドは「始まったところ。おそらく、まだまだ買収もしなければならない」という。同社は21年にインドのフラートン・インディアを買収し、邦銀として同国のリテール金融事業に初めて参入した。

中島社長は「個人からの預金を預かるようなビジネスも入れていきたいし、将来的には証券業務とかもあるかもしれない。できるだけフルラインのフィナンシャルサービスの会社にしていきたい。10年くらいかかると思う」と述べた。現地の銀行への出資や買収も「あり得る」という。

一方、米国では、コーポレートバンキング&インベストメント(CIB、法人金融・投資銀行)で「10年以内に単独でトップ10に入りたい」とした。提携している米金融グループのジェフリーズ・ファイナンシャル・グループを加え「トップ5を目指すくらいの思いでやりたい」と語った。

中島氏は、急逝した太田純前社長の後を継いで、23年12月1日付で社長に就任した。

*インタビューは2月6日に実施しました。

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