午後3時のドルは150円前半で底堅い、米金利高が支え
Shinji Kitamura
[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の150円前半で取引されている。休場明けの米金利が小幅上昇したことでドルは底堅い動きとなったが、史上最高値目前だった日経平均が小幅反落したことで、円売りは限られた。
米休場明けのドルは150円前半で、上下30銭程度の狭いレンジ内を推移した。アジア時間の米10年債利回りが4.30%付近と、前週末の4.27%付近から小幅に水準を切り上げたことがドルを下支えしたものの「手掛かりに乏しい中で積極的に上値を買い上がる動きは見られなかった」(都銀ディーラー)。
一時200円超上昇した日経平均が反落して取引を終えたことも、ドル/円の上値を押さえる一因となった。日本株高は海外勢が円売りヘッジを積み増す必要が生じるため、円が下落する手掛かりとされている。
市場では「日経平均が史上最高値を更新することになれば、ドル/円も一段の上値試しとなる公算が高い」(FX会社)として、あす発表の米エヌビディアの決算に関心を寄せる声が聞かれた。
鈴木俊一財務相は20日の会見で、「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視していく」との考えを示した。円相場に目立った直接の反応はなかったが、市場では円買い介入への警戒感が強い状況が続いている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 150.42/150.43 1.0766/1.0770 161.97/161.98
午前9時現在 150.26/150.29 1.0774/1.0778 161.91/161.95
NY午後5時 150.11/150.14 1.0775/1.0779 161.82/161.86