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通信セクター、AI導入で売り上げ増加=エヌビディア調査

配信日時:2024/02/16 13:46 配信元:REUTERS

Olivier Sorgho

[15日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが通信セクターの専門家400人以上を対象に実施した調査によると、人工知能(AI)の利用ですでに売り上げが増加しているとの回答が全体の約3分の2を占めた。

AIの利用により特定の事業分野で売り上げが10%以上増加したとの回答は全体の約2割。会社がAIを利用していないとの回答は10%にとどまった。

AIへの投資を今年拡大すると回答は66%で、1年前の47%から増加した。

エヌビディアの通信セクター向け事業開発グローバルヘッド、クリス・ペンローズ氏はロイターに「(AIの)影響について、実際の有意な数字が出始めている」と述べた。

回答者の半数近くは、通信セクターでは顧客体験を改善することがAIの最優先課題と指摘。他にコスト削減や労働者の生産性改善が重要なポイントに挙がった。

AIの導入を阻む大きな障壁としては、データサイエンティストの不足、投資収益率(ROI)の定量化の難しさ、貧弱な技術インフラが挙げられた。

ペンローズ氏は「データサイエンス・チームがあっても、生成AIの知識があるとは限らない」とし、AIを活用するには「人材を迎え入れ、育成する」必要があると述べた。

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