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インフレは目標に向かっている、さらにデータ必要=ECB総裁

配信日時:2024/02/15 17:45 配信元:REUTERS

[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は15日、ユーロ圏の最近の経済指標はインフレが予想通り目標水準に戻りつつあることを示しているが、確信するにはさらに多くのデータが必要との認識を示した。

欧州議会の公聴会で、「最新のデータはディスインフレの進行を裏付けており、今後も続くと予想される。ただ、理事会はそれが持続的に2%の目標達成につながることを確信する必要がある」と述べた。

市場は年内の利下げ幅を113ベーシスポイント(bp)と予想。数週間前は150bpだった。ECBが過度な利下げ観測をけん制していることが背景。

ラガルド氏は「賃金の伸びは引き続き力強く、今後数四半期でインフレ動向をますます左右する重要な要因になる見通しだ。タイトな労働市場と労働者のインフレ補填要求を反映している」と発言。

ECB独自の賃金先行指標は依然として賃金圧力が強いことを示しているが、昨年末に一定の安定状態に達したことも示しているという。

ただ、賃金の伸びが物価に過度な上昇圧力をかけないかを確認するため、今年第1・四半期の賃金交渉の行方を見極める必要があるとした。

経済成長率は6四半期連続でゼロ付近で推移しており、目先、経済活動の「低迷」が続く見通しという。

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