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午後:債券サマリー 先物は反発、弱いGDPを買い材料視

配信日時:2024/02/15 15:43 配信元:MINKABU
 15日の債券市場で、先物中心限月3月限は反発。内閣府が朝方発表した23年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値が弱い内容となったことが買い材料視された。  10~12月期GDP速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値が前期比0.1%減、年率換算で0.4%減だった。2四半期連続のマイナス成長となったことを受け、日銀による早期の政策正常化観測がやや後退したことが債券相場を押し上げた。また、米シカゴ連銀のグールズビー総裁が14日の講演で「インフレが米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に低下するまで利下げを待つべきではない」との見解を示したことなどを背景に、同日の米長期金利が低下したことも国内債の支援材料となり、債券先物は前引け間際に146円43銭まで上伸する場面があった。ただ、日銀のマイナス金利政策解除の思惑は依然として残っており、一段の上値追いには慎重ムード。日本時間今晩に1月の米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数、2月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数、2月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、1月の米鉱工業生産などが相次いで発表されることも買いを鈍らせたようだ。なお、この日は「残存期間1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同10年超25年以下」「同25年超」を対象とする国債買いオペが実施されたが、市場では無難な結果と受け止める向きが多く相場への影響は特にみられなかった。  先物3月限の終値は、前日比34銭高の146円28銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.025%低下の0.725%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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