日経平均は続伸、一時34年ぶり3万7000円台乗せ ソフトバンクG株押し上げ
Hiroko Hamada
[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比34円14銭高の3万6897円42銭と、小幅に続伸して取引を終えた。日経平均は一時、34年ぶりに3万7000円の大台に乗せた。決算や英アーム株の急騰が好感されたソフトバンクG株の上昇や、半導体関連などハイテク銘柄がしっかりと推移したことが指数押し上げにつながった。
日経平均は前営業日比52円高と小幅高でスタート。小幅安に転じる場面もあったが次第に買いが強まり、節目の3万7000円台に乗せた。前場前半には、一時423円98銭高の3万7287円26銭まで上昇。前日に決算を発表したソフトバンクGが一時15%高と連日の大幅高となったことが指数を支えた。そのほか、指数寄与度の大きい半導体株や好決算銘柄が買われ、相場を押し上げた。ただ、プライム市場では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回り、相場全体へ買いが広がる動きはみられなかった。
後場に入ると、一進一退の展開が続き3万7000円を挟んでの値動きが継続。「連休や週末を控えて買いがやや弱まったようだ」(国内証券・ストラテジスト)という。
市場では、足元の株高について「1月第4週、5週と2週連続で海外勢が日本株を売り越しており、これまで上値として意識されていた3万6500円を超えたタイミングで(海外勢による)買い戻しが強まったのではないか」(丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏)との指摘が聞かれた。
日経平均は1月23日以降、高値圏でのもみ合いが続いていたため日柄調整が進み、25日移動平均線(3万5794円42銭=9日)との乖離率は3.08%にとどまっている。「テクニカル面ではまだそれほど高値警戒感は意識されておらず、目先は上方向を試す余地があるとみている」(丸田氏)という。
TOPIXは0.19%安の2557.88ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は5兆5733億3700万円と、商いが大幅に膨らんだ。東証33業種では、石油・石炭製品、非鉄金属、金属製品など13業種が値上がり。海運、繊維、電気・ガスなど19業種は値下がりし、水産・農林は変わらずだった。
個別では、ソフトバンクグループが8.7%高となり、日経平均を128円ほど押し上げた。東京エレクトロンは1%高、ルネサスエレクトロニクスは6.3%高だった。
一方、前日に決算を発表したネクソンが11%安、日産自動車が11%安と、大幅下落した。
プライム市場の騰落数は、値上がり565銘柄(34%)に対し、値下がりが1048銘柄(63%)、変わらずが44銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36897.42 +34.14 36915.44 36,807.03─
37,287.26
TOPIX 2557.88 -4.75 2560.96 2,552.09─2
,576.38
プライム市場指数 1316.34 -2.45 1316.35 1,313.60─1
,325.85
スタンダード市場指数 1225.60 -2.44 1226.78 1,225.60─1
,233.74
グロース市場指数 895.04 -0.30 896.55 894.57─903
.66
グロース250指数 709.52 +0.56 710.50 708.99─716
.79
東証出来高(万株) 214004 東証売買代金(億円 55733.37
)