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午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.695%に低下
配信日時:2024/02/08 15:50
配信元:MINKABU
8日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸。米債券安を受けて売りが先行したものの、日銀副総裁のハト派的な発言を受けてプラス圏に浮上した。
債券先物は前日比25銭安の146円20銭でスタートし、朝方には146円13銭まで下げ幅を広げる場面があった。早期の米利下げ観測の後退などで、7日の米長期債相場が小幅ながら反落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。その後、日銀の内田真一副総裁が奈良県で行われた金融経済懇談会での講演で「マイナス金利を解除しても、どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していく」との見解を示したことが伝えられると地合いが一変。想定より金融政策の正常化に前向きな姿勢を示さなかったとの見方から買い戻しが流入した。この日に日銀が実施した国債買いオペの結果を受けて軟化する場面もあったが、同副総裁が記者会見を行ったことをきっかけに先物は上げ幅を拡大し、この日の高値で取引を終えた。なお、国債買いオペで「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が2.24倍と前回の2.15倍を上回り、需給の緩みを意識する向きもあったようだ。
先物3月限の終値は、前日比11銭高の146円56銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%低下の0.695%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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