寄り付き概況

日経平均は138円高でスタート、ソフトバンクGやテルモなどが上昇

配信日時:2024/02/08 09:30 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;36258.84;+138.92TOPIX;2557.35;+7.40


[寄り付き概況]

 8日の日経平均は138.92円高の36258.84円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日7日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は156.00ドル高の38677.36ドル、ナスダックは147.65ポイント高の15756.64で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)高官が年内の利下げの可能性に言及し、期待感を受けた買いに寄り付き後、上昇。最近の強いデータを受け、堅調な経済を期待した買いや、企業決算を好感した買いに相場は終日堅調に推移した。商業用不動産懸念にジャンク級に格下げされた地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の回復に連れ投資家心理も改善し、終盤にかけて上げ幅を拡大しダウは過去最高値を更新し、終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇した流れを引き継いだ。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が0.95%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.62%上昇と、ダウ平均(0.40%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテクや半導体関連株の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=148円00銭台と、円安・ドル高水準が継続していることが東京市場で輸出株などの追い風となった。一方、日経平均は昨日まで続落となったが、依然、高値警戒感は意識されており、利益確定売りが出やすかったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、VeritasInSilico<130A>が東証グロースに上場した。なお、取引開始前に発表された23年12月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は7443億円の黒字。前年同月に比べ7348億円黒字幅が拡大した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1兆650億円の黒字だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況
(週間)によると、海外投資家は1月28日-2月3日に国内株を5週連続で買い越した。
買越額は3084億円だった。今日は日本時間10時30分に、1月の中国消費者物価指数
(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される。

 セクター別では、輸送用機器、鉄鋼、機械、その他金融業、電気機器などが値上がり率上位、水産・農林業、電気・ガス業、倉庫運輸関連、海運業、建設業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、テルモ<4543>、ルネサス<6723>、日本製鉄<5401>、ディスコ<6146>、神戸鋼<
5406>、アドバンテスト<6857>、NTTデータ<9613>、トヨタ<7203>、日立<6501>、レーザーテック<6920>、オリックス<8591>、ソフトバンク<9434>、スクリーンHD<7735>などが上昇。他方、スズキ<7269>、ユニチャーム<8113>、SANKYO<6417>、KDDI<9433>、アステラス薬<4503>、リクルートHD<6098>、花王<4452>、東電力HD<9501>、HOYA<7741>、SBI<8473>、JT<2914>、伊藤忠<8001>、富士フイルム<4901>などが下落している。
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