午後3時のドルは2カ月ぶり高値、FRB議長発言で米金利上昇
Shinji Kitamura
[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの148円前半で取引されている。日本時間午前に米パウエル連邦準備理事会(FRB)議長のインタビューが伝わると米金利が小幅に上昇し、ドルが2カ月ぶり高値となる148円後半へ買われる場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、日本時間5日午前に放送された米CBSの報道番組「60ミニッツ」に出演。利下げについて問われ「その時期は近づいている」としながら、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに「(利下げを)確信する水準に至る可能性は低いと思う」と発言した。
議長は先月31日の記者会見でも同様の見解を示していたが、週明けアジア市場の米10年債利回りは4.08%付近と前週末の4.02%付近から小幅に上昇して取引が始まり、ドル買いが一時強まった。
CBSはこのインタビューで、最初の利下げが行われる可能性が最も高いのは今年の半ばと議長が示唆したと伝えた。そのやりとりは放送されなかったもようだが、市場では「利下げが5月以降となる可能性が高まった」(外銀アナリスト)との声が出ていた。
ドル/円が上昇する場面では「月初に出やすいとされる新NISA(少額投資非課税制度)関連の円売りの思惑」(FX会社)も支えになったという。1月月間で新NISAの外国株投資に伴う円売りは、8000億円超だったとの推計も出ている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 148.33/148.34 1.0780/1.0784 159.93/159.94
午前9時現在 148.51/148.52 1.0778/1.0782 160.09/160.10
NY午後5時 148.37/148.40 1.0784/1.0788 160.03/160.07