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ナガイレーベ Research Memo(8):2024年8月期は利益は横ばい予想だが、上方修正の可能性も
配信日時:2024/02/02 14:08
配信元:FISCO
*14:08JST ナガイレーベ Research Memo(8):2024年8月期は利益は横ばい予想だが、上方修正の可能性も
■今後の見通し
● 2024年8月期の連結業績見通し
ナガイレーベン<7447>の2024年8月期の連結業績は、売上高が前期比3.6%増の17,800百万円、営業利益が同0.2%増の4,615百万円、経常利益が前期と横ばいの4,673百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の3,231百万円と予想されており、期初予想と変わっていない。
この予想の前提として会社は、前期からのインフレ影響の長期化により厳しい経営環境が続くと見ている。そのような環境下で同社としては、好調に推移している「Earth Song」のラインナップ拡充に加えて、ネームバリューのある「MACKINTOSH PHILOSOPHY」ブランドを新規投入(後述)することで、市場の活性化を促す。またコア市場では更新遅れの解消を図り、周辺市場では患者ウェアのシェアアップ、コンペルパックでの手術ウェア拡大、及び海外市場の開拓にも注力する。これらの施策により、売上高は前期比3.6%増を計画し、過去最高を目指す。
一方、損益面では、引き続き円安、加工賃や原材料の上昇があると予想しており、原価率はアップする予想となっている。また人件費を中心に販管費も増加予想であるが、価格改定によりこれらのコストアップを吸収して営業利益はほぼ横ばいを見込んでいる。
しかし第1四半期の結果及び現在の状況は、為替は期初の想定よりは5円ほど円高で推移しており、さらに2024年春の診療報酬・介護報酬の改定についても、診療報酬の本体部分が+0.88%、介護報酬が+1.59%と決定したことから同社の事業環境にはプラスであると思われる。また下半期以降は、2023年2月からの価格改定効果も残ることに加え、後述の「MACKINTOSH PHILOSOPHY」等の新商品による売上増も期待できるだろう。このような状況を考慮すると、通期の業績が期初予想から上方修正される可能性はあると弊社では見ている。
(1) 「MACKINTOSH PHILOSOPHY」ブランドを導入
同社は、八木通商(株)及び(株)マッキントッシュジャパンとブランドライセンス契約を結び、「MACKINTOSH PHILOSOPHY Medicalwear(R)」を2024年1月から発売することを発表した。これまでエレガンステイストの「Bright Days(R)」及び「Beads Berry(R)」ブランドの展開を行ってきたが、今回それらに加え新たに英国を代表するMACKINTOSHのモノづくり精神とクラシックで時代性のあるスタイルを受け継いだ「MACKINTOSH PHILOSOPHY」ブランドを導入することでハイエンドゾーンに厚みを持たせ、多様で高レベルなユーザー満足度を高めることを目指していく方針だ。初年度の売上高は100百万円、3年後には500百万円の売上高を目標としている。
(2) アイテム別、市場別売上高予想
市場別売上高については、その他を除いたすべての市場で増収となる見通し。コア市場は前期比2.5%増の12,750百万円を見込んでおり、アイテム別ではヘルスケアウェアが同2.6%増の9,640百万円、ドクターウェアが同3.3%増の2,600百万円、その他が2.7%減の510百万円を計画している。周辺市場は同6.4%増の4,800百万円を見込んでおり、患者ウェアで同7.2%増の3,150百万円、手術ウェアで同5.0%増の1,650百万円を計画している。なお、海外市場は同6.6%増の250百万円を見込んでいる。
(3) 商品別売上高予想
ハイエンド商品では、エレガンスライン商品の強化に加えて新ブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY Medicalwear(R)」を投入することで前期比11.6%増の1,550百万円を計画している。高付加価値商品では、引き続き新コンセプトブランド「EARTH SONG」の市場浸透により付加価値の向上を追求することで、同3.9%増の10,300百万円を見込んでいる。付加価値商品では、他社物件の獲得及び量販品からの引き上げ移行を推進することで、同1.7%増の5,250百万円を計画している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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● 2024年8月期の連結業績見通し
ナガイレーベン<7447>の2024年8月期の連結業績は、売上高が前期比3.6%増の17,800百万円、営業利益が同0.2%増の4,615百万円、経常利益が前期と横ばいの4,673百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の3,231百万円と予想されており、期初予想と変わっていない。
この予想の前提として会社は、前期からのインフレ影響の長期化により厳しい経営環境が続くと見ている。そのような環境下で同社としては、好調に推移している「Earth Song」のラインナップ拡充に加えて、ネームバリューのある「MACKINTOSH PHILOSOPHY」ブランドを新規投入(後述)することで、市場の活性化を促す。またコア市場では更新遅れの解消を図り、周辺市場では患者ウェアのシェアアップ、コンペルパックでの手術ウェア拡大、及び海外市場の開拓にも注力する。これらの施策により、売上高は前期比3.6%増を計画し、過去最高を目指す。
一方、損益面では、引き続き円安、加工賃や原材料の上昇があると予想しており、原価率はアップする予想となっている。また人件費を中心に販管費も増加予想であるが、価格改定によりこれらのコストアップを吸収して営業利益はほぼ横ばいを見込んでいる。
しかし第1四半期の結果及び現在の状況は、為替は期初の想定よりは5円ほど円高で推移しており、さらに2024年春の診療報酬・介護報酬の改定についても、診療報酬の本体部分が+0.88%、介護報酬が+1.59%と決定したことから同社の事業環境にはプラスであると思われる。また下半期以降は、2023年2月からの価格改定効果も残ることに加え、後述の「MACKINTOSH PHILOSOPHY」等の新商品による売上増も期待できるだろう。このような状況を考慮すると、通期の業績が期初予想から上方修正される可能性はあると弊社では見ている。
(1) 「MACKINTOSH PHILOSOPHY」ブランドを導入
同社は、八木通商(株)及び(株)マッキントッシュジャパンとブランドライセンス契約を結び、「MACKINTOSH PHILOSOPHY Medicalwear(R)」を2024年1月から発売することを発表した。これまでエレガンステイストの「Bright Days(R)」及び「Beads Berry(R)」ブランドの展開を行ってきたが、今回それらに加え新たに英国を代表するMACKINTOSHのモノづくり精神とクラシックで時代性のあるスタイルを受け継いだ「MACKINTOSH PHILOSOPHY」ブランドを導入することでハイエンドゾーンに厚みを持たせ、多様で高レベルなユーザー満足度を高めることを目指していく方針だ。初年度の売上高は100百万円、3年後には500百万円の売上高を目標としている。
(2) アイテム別、市場別売上高予想
市場別売上高については、その他を除いたすべての市場で増収となる見通し。コア市場は前期比2.5%増の12,750百万円を見込んでおり、アイテム別ではヘルスケアウェアが同2.6%増の9,640百万円、ドクターウェアが同3.3%増の2,600百万円、その他が2.7%減の510百万円を計画している。周辺市場は同6.4%増の4,800百万円を見込んでおり、患者ウェアで同7.2%増の3,150百万円、手術ウェアで同5.0%増の1,650百万円を計画している。なお、海外市場は同6.6%増の250百万円を見込んでいる。
(3) 商品別売上高予想
ハイエンド商品では、エレガンスライン商品の強化に加えて新ブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY Medicalwear(R)」を投入することで前期比11.6%増の1,550百万円を計画している。高付加価値商品では、引き続き新コンセプトブランド「EARTH SONG」の市場浸透により付加価値の向上を追求することで、同3.9%増の10,300百万円を見込んでいる。付加価値商品では、他社物件の獲得及び量販品からの引き上げ移行を推進することで、同1.7%増の5,250百万円を計画している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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