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香港政府系ファンド、23年収益率5.2% 今年は米金融政策など課題

配信日時:2024/01/26 19:49 配信元:REUTERS

[香港 26日 ロイター] - 香港の事実上の政府系ファンド(SWF)、為替基金(運用資産4兆0200億香港ドル)の2023年の投資収益率は5.2%で、前年から改善した。ただ今年は米金融政策や地政学的緊張が運用の重しになる見込み。

香港金融管理局(HKMA、中央銀行)の26日の発表によると、23年の運用益は2127億香港ドル(272億米ドル)。22年は2024億香港ドルの運用損が出ていた。

HKMAのエディ・ユエ最高経営責任者(CEO)は声明で「23年の投資環境は極めて不安定で厳しかった」と指摘。「24年は、世界の金融市場が引き続き多くの課題に直面するだろう」と述べ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げへの政策転換や主要国の選挙、地政学的緊張の不確実性を指摘した。

為替基金は第4・四半期に1018億香港ドルの運用益を計上した。第3・四半期は55億香港ドルの損失だった。

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