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午後:債券サマリー 先物は急反発、都区部CPI2%割れで日銀政策正常化期待が後退

配信日時:2024/01/26 15:24 配信元:MINKABU
 26日の債券市場で、先物中心限月3月限は急反発した。総務省が発表した1月の東京都区部消費者物価指数は、生鮮食品を除くコアで前年同月比1.6%の上昇となった。伸び率が日銀が目標とする2%を下回るのは2022年5月以来となり、市場予想(1.9%)を下回った。これを受け、日銀金融政策の早期正常化観測が後退。債券への買い戻しを誘う要因となった。  前日の欧米市場で、長期債相場が上昇(長期金利は低下)したことも、円債相場には追い風となった。欧州中央銀行(ECB)理事会は市場のコンセンサス通り政策金利が据え置かれたが、ラガルド総裁の会見での発言がややハト派と受け止められ、欧州債への買いを誘った。米10~12月期の実質国内総生産(GDP)は市場予想を上回る伸びとなった半面、物価指標はインフレ鈍化の傾向を示し、米国債の支援材料となった。  先物は朝高後に伸び悩む場面があったものの持ち直し、午後にこの日の高値をつける場面があった。米10年債利回りが時間外取引で水準をやや切り下げたほか、日経平均株価が一時500円を超す下げとなり、投資家のリスク選好姿勢が幾分和らいだことも、円債相場の支えとなったとみられている。  先物3月限は前営業日比37銭高の146円34銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.035%低い0.710%で推移。一時0.705%に低下した。 出所:MINKABU PRESS

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