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ナック Research Memo(8):新商品・サービスの開発・提供に注力、2024年3月期は増収増益を見込む(2)
配信日時:2024/01/25 15:38
配信元:FISCO
*15:38JST ナック Research Memo(8):新商品・サービスの開発・提供に注力、2024年3月期は増収増益を見込む(2)
■ナック<9788>の今後の見通し
(3) 建築コンサルティング事業
建築コンサルティング事業の売上高は9,000百万円(前期比33.3%増)、営業利益は1,350百万円(同59.4%増)を見込む。VR住宅展示場、無料会員サービス「D-mot」、太陽光発電、蓄電池、エコキュートなどDXやSDGsを推進する商品を展開するなか、IT導入補助金対象商品を活用した営業手法を強化し、販売数を拡大する計画だ。第2四半期に販売割合が増加したIT導入補助金対象商品については、審査完了まで時間を要するため、売上は第3四半期以降に伸長する見込みである。「D-mot」については、2023年9月に新たにDXを活用した集客、エンドユーザーへのエネルギーコスト抑制提案に関するコンテンツを追加搭載し、サービスを拡充した。追加コンテンツは、自社で環境と光熱費に配慮した住宅設計が可能となる「環境対応住宅サポート」、「メタバース展示場」、「HP作成キット」、SNSでの効果的な投稿により自社への問合せにつなげる「SNS分析サポート」の4つである。「D-mot」の導入推進により無料会員制度の入口を広げ、会員向けのアフターサポートも強化する計画だ。
そのほか、20年以上も中小工務店の安定的な収益化をサポートしてきた同社のオリジナル住宅開発システム「GRANDPIA system(グランピア システム)」を大幅にアップデートした「GRANDPIA ETERNAL(グランピア エターナル)」として2023年7月にリリースした。続けて同年9月には、中小工務店では内製化が難しいとされる「デザイン性が優れた企画住宅の画面データ」、「モデルハウスを建てずに受注につなげるDX活用接客スキル」などをパッケージ化したノウハウ商品「i-Style(アイスタイル)」をリリースするなど、新商品・サービスを開発、提供し続けている。また、住宅ネットワーク事業とスマートエネルギー事業をナックハウスパートナーに統合したことによるシナジー効果で、脱炭素社会の実現に向けた新サービスも開発・提供する計画である。第2四半期までの売上高、営業利益の進捗は計画を下回るが、IT導入補助金審査完了が第3四半期以降に集中する見込みであることから、今後のキャッチアップが期待される。中小工務店においては、コスト低減、労働力確保、脱炭素に向けた関心が高まる消費者への新しい商品・サービス提案など、経営改善余地は大きく、7,000社の会員工務店に対してコンサルティングを行う同社への需要は、今後も一層高まるものと弊社では考えている。
(4) 住宅事業
住宅事業の売上高は11,500百万円(前期比14.2%増)、営業利益は250百万円(前期は営業損失181百万円)を見込む。ケイディアイにおいては不動産ソリューションを強化し、都内23区を中心とした用地仕入に注力することで事業拡大を目指す。ジェイウッドではJWOOD事業が20周年を迎えることを背景に、様々なキャンペーンを通じて新たな 「ファンづくり」の推進を目指す。北海道で展開するKUNIMOKU HOUSE事業では、省エネ住宅等の商品ラインナップを充実させることで顧客獲得を目指す。しかし、土地価格の上昇、建築部資材の高騰などを受けた住宅購入意欲の減退により、住宅着工戸数は減少傾向が続いている。そのため第2四半期までの進捗は計画を大きく下回り、営業損失を計上している。例年、第3四半期以降に受注・売上が伸びる傾向にあるため、今後の営業活動に期待が持てるだろうと弊社では考えている。
(5) 美容・健康事業
美容・健康事業の売上高は8,000百万円(前期比17.2%増)、営業利益は400百万円(同68.1%増)を見込む。JIMOSにおいては、広告投資の効率化を目的としてブランド横断的な組織を新設し、新規顧客獲得の拡大を目指す。また既存商品の価格改定や、新商品・新カテゴリーの開発により商品ラインナップを充実させることで、事業拡大を図る。具体的には、2023年4月以降「MACCHIA LABEL」で新商品をリリースし、9月以降には「SINN PURETE」からヒトデエキスを高濃度配合したゲルマスクをはじめ新商品を相次いでリリースしている。2023年11月にはゲームアイテムの異世界転生をコンセプトにしたコスメブランド「MAGIA(マギア)」を立ち上げ、同年12月に第一弾となる化粧水「解放(リリース)ポーション」をリリースするなど、ユニークかつ積極的なブランド展開を進めている。化粧水であるが、アニメが好きな男性やコスプレイヤー、訪日客などからも人気が高く、全国の@cosmeはもちろんのこと、アニメイト、ソフマップ、TSUTAYA、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど異業種チャネルでも取り扱いを開始している。今後も同シリーズの商品展開が見込まれるなか、新たなコスメ需要の獲得が期待できると、弊社では考えている。
ベルエアーでは、創立以来50年続けてきたサプリメント販売への原点回帰を掲げ、人生100年時代を見据えた販路拡大を計画している。アップセールでは、通販事業の取扱商品拡充と積極的な商品開発・仕入により収益性向上を目指す。2023年10月には同社が販売する美容・健康商材をメインとしつつ、元美容部員、薬剤師、海外バイヤーなど各カテゴリーに精通した仕入担当者が厳選した家具・家電、日用雑貨、医薬品、食品・酒類など、幅広い分野の商材を取り扱うECサイト「まるお商店」をオープンした。トレミーでは、医薬部外品等の積極的なODM提案により市場競争力を高め、利益率の向上を図るとともに、生産性を上げるための設備及び人的投資を行い、各事業との垂直連携強化によるメリットの最大化を目指す。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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(3) 建築コンサルティング事業
建築コンサルティング事業の売上高は9,000百万円(前期比33.3%増)、営業利益は1,350百万円(同59.4%増)を見込む。VR住宅展示場、無料会員サービス「D-mot」、太陽光発電、蓄電池、エコキュートなどDXやSDGsを推進する商品を展開するなか、IT導入補助金対象商品を活用した営業手法を強化し、販売数を拡大する計画だ。第2四半期に販売割合が増加したIT導入補助金対象商品については、審査完了まで時間を要するため、売上は第3四半期以降に伸長する見込みである。「D-mot」については、2023年9月に新たにDXを活用した集客、エンドユーザーへのエネルギーコスト抑制提案に関するコンテンツを追加搭載し、サービスを拡充した。追加コンテンツは、自社で環境と光熱費に配慮した住宅設計が可能となる「環境対応住宅サポート」、「メタバース展示場」、「HP作成キット」、SNSでの効果的な投稿により自社への問合せにつなげる「SNS分析サポート」の4つである。「D-mot」の導入推進により無料会員制度の入口を広げ、会員向けのアフターサポートも強化する計画だ。
そのほか、20年以上も中小工務店の安定的な収益化をサポートしてきた同社のオリジナル住宅開発システム「GRANDPIA system(グランピア システム)」を大幅にアップデートした「GRANDPIA ETERNAL(グランピア エターナル)」として2023年7月にリリースした。続けて同年9月には、中小工務店では内製化が難しいとされる「デザイン性が優れた企画住宅の画面データ」、「モデルハウスを建てずに受注につなげるDX活用接客スキル」などをパッケージ化したノウハウ商品「i-Style(アイスタイル)」をリリースするなど、新商品・サービスを開発、提供し続けている。また、住宅ネットワーク事業とスマートエネルギー事業をナックハウスパートナーに統合したことによるシナジー効果で、脱炭素社会の実現に向けた新サービスも開発・提供する計画である。第2四半期までの売上高、営業利益の進捗は計画を下回るが、IT導入補助金審査完了が第3四半期以降に集中する見込みであることから、今後のキャッチアップが期待される。中小工務店においては、コスト低減、労働力確保、脱炭素に向けた関心が高まる消費者への新しい商品・サービス提案など、経営改善余地は大きく、7,000社の会員工務店に対してコンサルティングを行う同社への需要は、今後も一層高まるものと弊社では考えている。
(4) 住宅事業
住宅事業の売上高は11,500百万円(前期比14.2%増)、営業利益は250百万円(前期は営業損失181百万円)を見込む。ケイディアイにおいては不動産ソリューションを強化し、都内23区を中心とした用地仕入に注力することで事業拡大を目指す。ジェイウッドではJWOOD事業が20周年を迎えることを背景に、様々なキャンペーンを通じて新たな 「ファンづくり」の推進を目指す。北海道で展開するKUNIMOKU HOUSE事業では、省エネ住宅等の商品ラインナップを充実させることで顧客獲得を目指す。しかし、土地価格の上昇、建築部資材の高騰などを受けた住宅購入意欲の減退により、住宅着工戸数は減少傾向が続いている。そのため第2四半期までの進捗は計画を大きく下回り、営業損失を計上している。例年、第3四半期以降に受注・売上が伸びる傾向にあるため、今後の営業活動に期待が持てるだろうと弊社では考えている。
(5) 美容・健康事業
美容・健康事業の売上高は8,000百万円(前期比17.2%増)、営業利益は400百万円(同68.1%増)を見込む。JIMOSにおいては、広告投資の効率化を目的としてブランド横断的な組織を新設し、新規顧客獲得の拡大を目指す。また既存商品の価格改定や、新商品・新カテゴリーの開発により商品ラインナップを充実させることで、事業拡大を図る。具体的には、2023年4月以降「MACCHIA LABEL」で新商品をリリースし、9月以降には「SINN PURETE」からヒトデエキスを高濃度配合したゲルマスクをはじめ新商品を相次いでリリースしている。2023年11月にはゲームアイテムの異世界転生をコンセプトにしたコスメブランド「MAGIA(マギア)」を立ち上げ、同年12月に第一弾となる化粧水「解放(リリース)ポーション」をリリースするなど、ユニークかつ積極的なブランド展開を進めている。化粧水であるが、アニメが好きな男性やコスプレイヤー、訪日客などからも人気が高く、全国の@cosmeはもちろんのこと、アニメイト、ソフマップ、TSUTAYA、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど異業種チャネルでも取り扱いを開始している。今後も同シリーズの商品展開が見込まれるなか、新たなコスメ需要の獲得が期待できると、弊社では考えている。
ベルエアーでは、創立以来50年続けてきたサプリメント販売への原点回帰を掲げ、人生100年時代を見据えた販路拡大を計画している。アップセールでは、通販事業の取扱商品拡充と積極的な商品開発・仕入により収益性向上を目指す。2023年10月には同社が販売する美容・健康商材をメインとしつつ、元美容部員、薬剤師、海外バイヤーなど各カテゴリーに精通した仕入担当者が厳選した家具・家電、日用雑貨、医薬品、食品・酒類など、幅広い分野の商材を取り扱うECサイト「まるお商店」をオープンした。トレミーでは、医薬部外品等の積極的なODM提案により市場競争力を高め、利益率の向上を図るとともに、生産性を上げるための設備及び人的投資を行い、各事業との垂直連携強化によるメリットの最大化を目指す。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<SO>
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