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午後:債券サマリー 先物は続伸、日銀展望リポート受け上値追いに慎重姿勢

配信日時:2024/01/23 15:34 配信元:MINKABU
 23日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸した。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、市場の予想通り政策の現状維持を決めた。公表後は1月会合でのマイナス金利の解除というテールリスクに備えた売り持ち高を解消する目的の買い戻しが入った。先物は午後に上伸する場面があったものの、上値は限られた。  日銀は金融政策決定会合で、短期金利は日銀当座預金の政策金利残高にマイナス0.1%の金利を適用し、長期金利は1.0%を上限のメドとする金融政策の現状維持を決めた。発表を受け、先物は一時147円15銭まで上伸した。  一方、日銀はあわせて発表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、消費者物価の基調的な上昇率が「物価安定の目標」に向けて徐々に高まっていくと言及。先行きの不確実性はなお高いとしながらも、「こうした見通しが実現する確度は、引き続き、少しずつ高まっている」と表記した。これを受け、日銀がマイナス金利政策の解除に向け、前進しようとしているといった受け止めが広がった。取引終了後に予定されている日銀の植田総裁の会見での発言を見極めたいとの投資家心理も働き、先物の上値を圧迫した。  先物3月限は前営業日比9銭高の146円99銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.015%低い0.635%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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