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仏海運CMA、欧州・豪間の運航ルート変更へ 紅海攻撃回避で

配信日時:2024/01/22 13:26 配信元:REUTERS

[パリ 19日 ロイター] - 世界有数のフランス海運大手CMA・CGMは19日、欧州とオーストラリア間の週1便の運航について、紅海における商船への攻撃を回避するため、航路を変更すると明らかにした。同社は運航障害が数カ月続くとみている。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃で、アジアと欧州間の貿易が滞っている。米国はフーシ派への報復攻撃を続けているが、この危機的状況を解決できていない。

CMA・CGMは、欧州、インド洋、オーストラリアを結ぶ運航ルートについて、スエズ運河ではなく、一時的にアフリカ南端の喜望峰回りにすると述べた。

英紙フィナンシャル・タイムズが19日に掲載した記事によると、CMA・CGMのルドルフ・サーデ会長兼最高経営責任者(CEO)は、フランスの軍艦を伴うことができれば、一部の船舶をスエズ運河経由で運航すると述べた。

サーデ氏は、同紙に対し、CMA・CGMが運航している他の船舶は、アフリカ南端経由で航行していると説明。紅海での緊張高まりで、同社の運航スケジュールは「完全に混乱」していると述べた。

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