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ダボス会議が閉幕、企業トップは紛争の先探る 米経済を楽観視

配信日時:2024/01/22 10:36 配信元:REUTERS

Megan Davies Divya Chowdhury

[ダボス(スイス) 19日 ロイター] - 世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が19日、閉幕した。中東やウクライナで紛争が繰り広げられる中での開催となり、企業経営者らはサプライチェーン(供給網)を保護し、地政学的リスクから身を守るため変化を予測して周到に備える姿勢を鮮明にした。

企業幹部の多くは2024年の米経済について楽観的にみていると指摘。一方、中国や欧州には懸念を示し、予測不能な世界的ショックがインフレに与える影響を不安視しているとした。

コンサルティング会社マッキンゼーのシニアパートナー、イシャーン・セス氏はさまざまなシナリオを想定する必要性がこの数年に高まったと指摘。その上で、予測の正確性よりもいかに迅速に組織を方向転換できるかが重要とした。

米ボストン・コンサルティング・グループでグローバル会長を務めるリッチ・レッサー氏は、地政学問題と選挙が企業取締役の懸念材料だと述べた。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長はロイターのイベントで、供給元の過度な集中はあまりにもリスクが高いため、どの日本企業も真剣に見直しを検討していると述べた。

一部の銀行関係者や企業の最高経営責任者は、供給網の混乱がインフレを再燃させる可能性にも懸念を示した。

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