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日経平均は4日ぶり反発、半導体株堅調 3万6000円近辺は上値の重さも

配信日時:2024/01/19 15:23 配信元:REUTERS

Hiroko Hamada

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比497円10銭高の3万5963円27銭と、4営業日ぶりに反発して取引を終えた。前日に発表された台湾積体電路製造(TSMC)の決算や米ハイテク株高が好感され、半導体関連株が総じて堅調に推移し、日経平均を押し上げた。ただ、節目の3万6000円近辺では上値の重さも意識された。

日経平均は前営業日比447円高としっかりとスタート。寄り付き後も上げ幅を拡大し、前場序盤には一時610円高の3万6076円23銭まで値上がりした。指数寄与度の大きい半導体関連株が大幅高となったほか、電子部品関連もしっかりでハイテク株の上昇が相場をけん引した。ドル/円が148円台で推移するなど、円安基調となったことも支援材料となった。

節目の3万6000円台を回復すると上値の重さも意識され、後場はやや上げ幅を縮小する場面があった。週末を控えて利益確定売りが優勢になったとの意見があった。

市場では、足元の株価の上昇ピッチが速いことから、スピード調整が入ってもおかしくないとの指摘が聞かれた。岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏は「目先は調整をこなしながらひとまず3万6000円台での値固めを想定している」という。月末には国内製造業を中心とした決算発表を控えており「決算が手掛かり材料となり、上値を試す展開になるのではないか」(有沢氏)との意見があった。

一方、TSMCの決算発表では、2024年にAI向け半導体が好調に推移するとの予想が示され、20%超の増収を確保するとの見通しが好感された。市場では「半導体関連株はまだ上値余地があるとみられ、引き続き日経平均の上昇を主導していくだろう」(外資証券・アナリスト)との指摘が聞かれた。

TOPIXは0.72%高の2510.03ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は4兆5009億6800万円だった。東証33業種では、精密機器、電気機器、金属製品など23業種が値上がり。電気・ガス、ゴム製品、食料品など10業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロンが6%高、アドバンテストが8%超高となり、2銘柄で日経平均を280円ほど押し上げた。ダイキン工業、リクルートホールディングスもしっかり。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅高、ソフトバンクグループは1%超高だった。

一方、TOYO TIREは13%超安、さくらインターネットが8%超安と、大幅に下落した。

プライム市場の騰落数は、値上がり875銘柄(52%)に対し、値下がりが717銘柄(43%)、変わらずが66銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 35963.27 +497.10 35913.72 35,790.07─

36,076.23

TOPIX 2510.03 +17.94 2518.50 2,499.11─2

,519.53

プライム市場指数 1291.61 +9.26 1295.96 1,286.00─1

,296.29

スタンダード市場指数 1205.11 +4.91 1203.83 1,202.09─1

,207.03

グロース市場指数 873.07 +7.55 871.52 868.72─878

.02

グロース250指数 692.20 +6.30 690.82 688.57─696

.40

東証出来高(万株) 155180 東証売買代金(億円 45009.68

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