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個人投資家IPOキムさん:IPOは制度改正で資金が入らない!このまま衰退もあり得る【FISCOソーシャルレポーター】
配信日時:2024/01/16 17:30
配信元:FISCO
*17:30JST 個人投資家IPOキムさん:IPOは制度改正で資金が入らない!このまま衰退もあり得る【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家IPOキムさん(ブログ「IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2023年12月16日11時 に執筆
IPO投資と言えば「無料の宝くじ」ともてはやされていましたが2023年下半期は全く良いところがありません。今年はIPOルールが変更されたことが切欠だと考えています。
2023年6月26日から新規上場銘柄の新規上場日の売買における成行売呼値及び成行買呼値が禁止となりました。これについては投資家が慣れたためそれほど影響はなかったと考えています。
しかし、2023年10月01日から「IPOにおける公開価格の設定プロセスの見直し」が適用されIPOに投資したいと思う投資家が減ったように感じます。実際に公開価格割れが連続で発生し初値パフォーマンスも低下しています。ファンド案件も多くありました。
これでは「無料の宝くじ」とは言えません。IPOに1回当選すれば数十万円の利益を得られた頃が懐かしく感じます。また、上場規模もこれまでより大型になっています。
上場規模が大型になったにも関わらず、初値時の需要が減っているため公開価格割れを起こす銘柄が増えているように思います。この環境が続くのであれば個人投資はIPOから別の投資へ流れていくと考えられます。
IT系の銘柄にはこれまで資金流入が続いていましたが、IT系の銘柄でも公開価格割れを起こす状況です。ビジネスに魅力がなければより公開価格割れが現実的になりそうです。IPOにおけるセカンダリー投資も盛り上がらず個人投資家が投資したいと思える環境ではないと思います。
なぜこのようなことが起きたのか?
元々IPOについては初値が高くなり過ぎるため公開価格の妥当性が問われていました。IPOを行う企業と証券会社との間で値付け問題もあると言われています。現状を見ると実は「妥当」なのかもしれません。ただIPOで公募株式を得た投資家にメリットがあるのか?という問題が出始めているように思います。
公開価格割れが頻発するような状況でIPO投資をしたいと思う投資家も減ってくるはずです。既にその影響が出ているように思います。
公開価格割れが起きると投資家心理によりセカンダリー投資も続かないはずです。また公開価格割れが続くことでIPOに参加していた投資家が減ります。
さらに、「IPOにおける公開価格の設定プロセスの見直し」により、公開価格が仮条件上限を20%上回る価格に決定することも増えています。機関投資家主導で値付けが行われるようですが個人投資家は想定していた資金よりも多くの資金を必要とすることになります。
記事作成時点では仮条件上限を20%上回る価格に決定した場合に公開価格割れは起きていませんが、どこかで公開価格割れとなることもあるかもしれません。そうなると公募組はリスクがこれまで以上に高まってしまいます。結局IPOに資金が入らない悪循環となるケースも考えられる訳です。
この辺りのバランスが難しいところだと思います。
日程平均は高く推移していますが、IPO市場の状況は良くないと思います。
今後は「無料の宝くじ」も死語になると思います。個人的にはIPOよりも仮想通貨(暗号資産)のICOやIEOのほうがリスクが高いと思うだけに何とも複雑な気持ちです。
今回の制度改革はIPOを行いたい企業にとってはメリットが高いと思います。しかし、現状を確認する限り公募組には魅力が減ったと考えられるため参加者は減る方向へ向かうと思います。
IPOを行う企業が多くなるとより公開価格割れが顕著化する可能性もありそうです。大手メディアでは公開価格割れなどが多くなったため上場を取りやめると言った話も出ているようです。しばらくIPOには厳しい状況が続きそうですね!
2024年も100社以上の上場が期待できると思いますが、このままでは参加者が激減しかねないと個人的に考えています。丁度良いバランスを今は探しているのかもしれません。
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執筆者名:IPOキムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記
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※2023年12月16日11時 に執筆
IPO投資と言えば「無料の宝くじ」ともてはやされていましたが2023年下半期は全く良いところがありません。今年はIPOルールが変更されたことが切欠だと考えています。
2023年6月26日から新規上場銘柄の新規上場日の売買における成行売呼値及び成行買呼値が禁止となりました。これについては投資家が慣れたためそれほど影響はなかったと考えています。
しかし、2023年10月01日から「IPOにおける公開価格の設定プロセスの見直し」が適用されIPOに投資したいと思う投資家が減ったように感じます。実際に公開価格割れが連続で発生し初値パフォーマンスも低下しています。ファンド案件も多くありました。
これでは「無料の宝くじ」とは言えません。IPOに1回当選すれば数十万円の利益を得られた頃が懐かしく感じます。また、上場規模もこれまでより大型になっています。
上場規模が大型になったにも関わらず、初値時の需要が減っているため公開価格割れを起こす銘柄が増えているように思います。この環境が続くのであれば個人投資はIPOから別の投資へ流れていくと考えられます。
IT系の銘柄にはこれまで資金流入が続いていましたが、IT系の銘柄でも公開価格割れを起こす状況です。ビジネスに魅力がなければより公開価格割れが現実的になりそうです。IPOにおけるセカンダリー投資も盛り上がらず個人投資家が投資したいと思える環境ではないと思います。
なぜこのようなことが起きたのか?
元々IPOについては初値が高くなり過ぎるため公開価格の妥当性が問われていました。IPOを行う企業と証券会社との間で値付け問題もあると言われています。現状を見ると実は「妥当」なのかもしれません。ただIPOで公募株式を得た投資家にメリットがあるのか?という問題が出始めているように思います。
公開価格割れが頻発するような状況でIPO投資をしたいと思う投資家も減ってくるはずです。既にその影響が出ているように思います。
公開価格割れが起きると投資家心理によりセカンダリー投資も続かないはずです。また公開価格割れが続くことでIPOに参加していた投資家が減ります。
さらに、「IPOにおける公開価格の設定プロセスの見直し」により、公開価格が仮条件上限を20%上回る価格に決定することも増えています。機関投資家主導で値付けが行われるようですが個人投資家は想定していた資金よりも多くの資金を必要とすることになります。
記事作成時点では仮条件上限を20%上回る価格に決定した場合に公開価格割れは起きていませんが、どこかで公開価格割れとなることもあるかもしれません。そうなると公募組はリスクがこれまで以上に高まってしまいます。結局IPOに資金が入らない悪循環となるケースも考えられる訳です。
この辺りのバランスが難しいところだと思います。
日程平均は高く推移していますが、IPO市場の状況は良くないと思います。
今後は「無料の宝くじ」も死語になると思います。個人的にはIPOよりも仮想通貨(暗号資産)のICOやIEOのほうがリスクが高いと思うだけに何とも複雑な気持ちです。
今回の制度改革はIPOを行いたい企業にとってはメリットが高いと思います。しかし、現状を確認する限り公募組には魅力が減ったと考えられるため参加者は減る方向へ向かうと思います。
IPOを行う企業が多くなるとより公開価格割れが顕著化する可能性もありそうです。大手メディアでは公開価格割れなどが多くなったため上場を取りやめると言った話も出ているようです。しばらくIPOには厳しい状況が続きそうですね!
2024年も100社以上の上場が期待できると思いますが、このままでは参加者が激減しかねないと個人的に考えています。丁度良いバランスを今は探しているのかもしれません。
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執筆者名:IPOキムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記
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