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ECB利下げ、議論するのは時期尚早=独連銀総裁

配信日時:2024/01/16 00:09 配信元:REUTERS

[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は15日、インフレ率が依然として高いため、ECBが利下げを議論するのは時期尚早と述べた。

ブルームバーグテレビで「利下げを議論するのは時期尚早だ。インフレ率は高過ぎる」と指摘。「新たなデータを確認したい。次回の理事会を待って確認する」とした。

金融市場では現在、ECBの利下げが4月に開始され、政策金利が年内で合計150ベーシスポイント(bp)近く引き下げられるとの見方が織り込まれているが、ナーゲル氏は早過ぎる利下げという過ちは避けるべきと強調。「もしかしたら夏休みなどまで待つこともできるかもしれないが、憶測はしたくない」とした。

ECB理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁も、紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による船舶への攻撃が続き、スエズ運河を通る輸送コストを押し上げていることから、ECBの年内利下げを「見込む」べきではないとした。

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