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午後:債券サマリー 先物は反発、日銀の早期政策修正観測が後退

配信日時:2024/01/11 15:55 配信元:MINKABU
 11日の債券市場で、先物中心限月3月限は反発。米債券安を受けて小安く始まったものの、日銀の早期政策修正観測が後退していることから徐々に買いが優勢となった。  厚生労働省が10日に発表した23年11月の毎月勤労統計調査で、1人あたりの賃金が物価を考慮した実質で前年同月比3.0%減と20カ月連続で減少したことを受け、市場では日銀が早期にマイナス金利を解除することが難しくなったとの見方が広がっている。植田和男総裁が昨年12月25日の講演で「粘り強く金融緩和を継続し、賃金が上昇しやすい環境を整えているところだ」と述べていることや、1日に発生した能登半島地震の経済への影響を見極める必要もあり、22~23日に開かれる日銀金融政策決定会合では大規模な金融緩和策が維持されるとみる向きが多いことが債券高につながった。日本時間今晩に23年12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて一方向には持ち高を傾けにくいが、時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことも追い風となり、先物は午後2時00分過ぎに147円32銭まで上伸する場面があった。  先物3月限の終値は、前日比22銭高の147円25銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、一時0.595%に低下。午後3時時点で前日比0.015%低下の0.600%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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