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午後:債券サマリー 先物は続伸、流動性供給入札「無難」で切り返す

配信日時:2024/01/05 15:22 配信元:MINKABU
 5日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸した。前日の米国市場で長期債価格が下落(長期金利が上昇)した流れを引き継いだが、この日財務省が実施した中期ゾーン対象の流動性供給入札が無難な結果となったことを受けて買いが優勢となり、切り返した。  流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)の応札倍率は4.45倍となり、前回(11月16日)の3.81倍を上回った。事前の予想でも波乱を見込む投資家は少なかったが、無難な結果となったことが改めて買い安心感をもたらした。もっとも翌週に10年債と30年債の入札を控えているほか、この日の取引終了後は12月の米雇用統計の発表も予定されており、積極的に上値を追う姿勢は限られた。  朝方は売りが優勢だった。米国市場では4日公表の12月のADP全米雇用報告で、民間部門の雇用者数は前月比16万4000人の増加となり、市場予想を上回った。米国の労働市場の底堅さを示す経済指標を受け、早期の利下げ観測がやや後退。米国での債券売りの流れは円債相場にも及んだ。  先物3月限は前営業日比9銭高の146円94銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.010%低下の0.600%で推移。午前には0.625%まで上昇する場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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