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中国、政策銀行向け12月融資残高増加  住宅分野支援への期待後押し

配信日時:2024/01/03 02:10 配信元:REUTERS

[北京 2日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が2日に公表したデータによると、人民銀の担保付き補完貸出(PSL)による政策銀行への融資残高は2023年12月に3500億元(491億ドル)増えた。PSL融資が月間ベースで増加したのは1年1カ月ぶりとなり、苦境にある中国の住宅分野への支援を強化するとの期待感を高める動きとなる。

12月末時点の残高は3兆2520億元となり、11月末時点は2兆9020億元だった。

人民銀によると、政策銀行である中国開発銀行、中国輸出入銀行、中国農業開発銀行が融資をどのように利用するかについては言及しなかった。

人民銀は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時の経済支援として、22年9月─11月には6300億元を融資した。

PSLは都市再開発への資金供給で不動産不況を支援し、不動産価格を押し上げることを目的に14年開始。15年─18年の再開発ラッシュでは、PSLの融資に大きく依存していた。

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