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午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.585%に低下

配信日時:2023/12/28 15:44 配信元:MINKABU
 28日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸。前日の米債券高(金利は低下)が追い風となったほか、日銀の早期政策修正観測が後退していることが相場を押し上げた。  債券先物は寄り付き直後にマイナス圏に沈む場面があった。日銀が27日夕に来年1~3月の国債買い入れ予定を公表し、中長期ゾーンの1回当たりのオファー額の下限レンジを引き下げたほか、超長期ゾーンのオファー回数を減らしたことで需給の緩みが意識されたようだ。ただ、前日に米長期金利が約5カ月ぶりの水準まで低下したことが下支えとなり、先物は146円78銭をつけたあとは切り返し。日銀のマイナス金利政策の早期解除観測が後退していることも買い安心感につながっているようで、午後には147円07銭まで上伸する場面があった。なお、日銀が27日に公表した金融政策決定会合(18~19日開催)の主な意見では「政策変更は来春の賃金交渉の動向を見てから判断しても遅くはない」などの意見があったほか、植田和男総裁は27日放送のNHKインタビューで「賃金・物価の好循環の下での2%インフレの実現について、まだもうひとつ自信が持てない」などと述べている。  先物3月限の終値は、前日比22銭高の147円05銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.025%低下の0.585%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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