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日銀のインフレ基調指標、11月は全て伸び縮小 加重中央値は2%割れ

配信日時:2023/12/26 14:43 配信元:REUTERS

Takahiko Wada

[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日に発表した11月の物価の基調を示す指標は、3指標とも前月より伸び率が縮小した。輸入物価上昇に伴う物価の押し上げ効果がはく落する中で、物価の基調的な上昇圧力も後退している。

上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味したときの分布で真ん中の値である「加重中央値」は前年同月比プラス1.7%で3カ月ぶりに2%を下回った。上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス2.7%で前月の伸び率3.0%を下回った。最も頻度の多い上昇率である「最頻値」もプラス2.4%で、3カ月連続で伸び率が縮小した。

上昇品目の比率は83.0%で前月の84.7%を下回った。下落品目の比率は11.3%で前月の9.6%を上回った。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。11月の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)は前年同月比プラス2.5%となり、昨年7月以来の低い伸びとなった。

(和田崇彦)

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