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午後:債券サマリー 先物は続落、流動性供給入札の結果は弱め

配信日時:2023/12/22 15:45 配信元:MINKABU
 22日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落。前日の米債券安が重荷となったほか、この日に実施された流動性供給入札が弱めの結果となったことが影響した。  21日の米長期債相場が反落(金利は上昇)した流れを引き継いだ東京市場の債券相場は、日銀金融政策決定会合後の買い戻しが一巡したこともあって軟調にスタート。日銀が朝方公表した10月30~31日開催分の金融政策決定会合の議事要旨で、1人の委員が「最近の物価指標や春季労使交渉に向けた経営者の発言などを踏まえれば、物価安定目標の持続的・安定的な実現の確度は、従来と比べ一段と高まっていると考えられ、最大限の金融緩和から少しずつ調整していくことが必要」との見方を示していたことが明らかとなり、政策修正の思惑がくすぶり続けていることも債券売りにつながった。午後に入ると、財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)の結果を受けた売りが流入。応札倍率が2.10倍(前回は2.78倍)にとどまったことで需給の緩みが警戒され、午後0時30分過ぎには一時146円36銭まで下押した。その後は下げ渋る場面もみられたが、今晩に米連邦準備理事会(FRB)が重視するインフレ指標である米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えていることから戻りは限定的だった。  先物3月限の終値は、前日比32銭安の146円43銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.035%上昇の0.620%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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