寄り付き概況

日経平均は117円高でスタート、KOKUSAIや資生堂などが上昇

配信日時:2023/12/22 09:41 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33257.95;+117.48TOPIX;2331.17;+5.19

[寄り付き概況]

 22日の日経平均は117.48円高の33257.95円と反発して取引を開始した。前日21日の米国株式市場は反発。ダウ平均は322.35ドル高の37404.35ドル、ナスダックは185.92ポイント高の14963.87で取引を終了した。前日の大幅反落の反動で、寄り付き後、上昇。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まり、一段の上昇につながった。同時に、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となった。ただ、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)やクルーズ船運営のカーニバル(CCL)などの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.77%上昇と、ダウ平均(0.87%上昇)やナスダック総合指数(1.26%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価を支える要因となった。また、昨日の日経平均が500円を超す下げとなったことから、押し目買いも入りやすかった。一方、外為市場で1ドル=142円10銭台と、昨日15時頃と比べ90銭ほど円高・ドル安水準となったことが東京市場で輸出株などの株価の重しとなった。また、昨日の日経平均が33100円台後半に位置する25日線を終値で下回ったことから、短期的には相場の下値余地があるとの指摘もあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.5%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.5%上昇だった。今日は、早稲田学習研究会<5869>が東証スタンダードに、ヒューマンテクノロジーズ<5621>が東証グロースにそれぞれ上場した。

 セクター別では、銀行業、海運業、化学、パルプ・紙、金属製品などが値上がり率上位、輸送用機器、不動産業、ゴム製品、サービス業が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、KOKUSAI<6525>、資生堂<4911>、川崎船<9107>、東電力HD<9501>、三井住友<8316>、信越化<4063>、SUMCO<3436>、みずほ<8411>、ディスコ<6146>、三菱UFJ<8306>、スズキ<7269>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>などが上昇。他方、トヨタ<7203>、デンソー<6902>、ソニーG<6758>、ホンダ<7267>、TDK<
6762>、ファナック<6954>、武田薬<4502>、キーエンス<6861>などが下落している。
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