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NYの視点:中国商務省は人民銀行などと協力して為替レートの変動リスクに効果的に対処へ

配信日時:2023/12/22 07:43 配信元:FISCO
*07:43JST NYの視点:中国商務省は人民銀行などと協力して為替レートの変動リスクに効果的に対処へ 報道によると、 中国商務省は12月21日、人民元が対ドルで反発し輸出に逆風となった場合、他の政府機関や中国人民銀行(中央銀行)と協力して為替相場の変動を管理すると表明した。商務省の報道官は「人民銀や国家外為管理局(SAFE)などと協力し、為替レートの変動リスクに効果的に対処していく」と述べ「ヘッジや国境をまたぐ人民元決済を通じて企業を支援していく」と説明した。

ただ、今年8月には、中国当局が人民元の急激な変動を防ぐため、国有銀行に対し外国為替市場への介入を強化するよう指示している。市場関係者の多くがこの動きを確認していたようだ。急激な元安を阻止するために市中銀行の外貨準備高に関する最低要件引き下げといった手法の活用も検討されていたようだ。関係筋によると、当局の指示は人民元が1ドル=7.35元に向けて下落する中で発出されたもようだ。関係者によると、最高指導部が注視している水準であるとされる。

現在の人民元は1ドル=7.13元程度で推移しており夏場の水準との比較で元高に振れている。市場参加者の間からは「中国当局は2024年に人民元高・米ドル安が緩やかに進行すると想定しているようだが、1ドル=7元近辺で元高阻止のために中国人民銀行は金融緩和を実施してもおかしくない」との声も聞かれている。

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