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米航空各社、年末年始の旅客増に備え 前年は悪天候で大量欠航

配信日時:2023/12/21 17:02 配信元:REUTERS

[21日 ロイター] - 米航空各社は年末年始の旅客数が前年よりも増加するとみて、備えを進めている。前年同期は悪天候で大量の欠航が発生し、空港が混雑した。

運輸保安庁によると、年末年始の公式休暇は今月21日─来月2日。連邦航空局は21日が今週最も旅客数が多くなると予想している。

米航空業界団体エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)によると、年末年始の旅客数は前年同期比16%増の3900万人(1日当たり約280万人)超となる見通し。

北米の一部の航空会社・空港は、昨年のような混雑を避けるため、スタッフの増員と設備の更新を進めてきた。A4Aは、国内の旅客航空会社の労働力が過去20年で最大になっていると指摘した。

昨年はサウスウェスト航空の大量欠航が注目を集めた。約1万7000便が欠航となり、10億ドル以上のコストが発生。米運輸省から罰金処分を受ける異例の事態となった。

グレーター・トロント空港公団によると、昨年混雑への対応を迫られたカナダ最大の空港もスタッフの増員、除氷作業の強化、新型除雪機の導入を進めている。

ユナイテッド航空は年末年始の旅客数が過去最高の約900万人になると予想。現時点では、悪天候による業務の混乱は予想していないという。

年末年始は南に向かう便の需要が増える見通し。航空分析会社シリウムによると、米国からカリブ海のリゾート地へのフライトは今年、前年比18%増加。フロリダ州のオーランド国際空港も年末年始の旅客数が記録的な水準になると予想している。

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