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経営破綻のシグナ、NYクライスラービル売却で交渉

配信日時:2023/12/20 09:21 配信元:REUTERS

Francois Murphy Matthias Inverardi Tom Sims

[ウィーン 19日 ロイター] - 経営破綻したオーストリア不動産大手のシグナ・ホールディングスは、保有するニューヨークのクライスラービルやプライベートジェット機を売却する方向で協議している。シグナの破産管財人が19日に明らかにした。

シグナは先月、オーストリアの裁判所に破産手続きの開始を申請した。同社が抱える負債は約50億ユーロ(54億8000万ドル)。ドイツの老舗百貨店やオーストリア、スイスなどの大型プロジェクトに出資しており、影響の広がりも懸念されている。

破産管財人は「投資や資産売却の手続きを加速するため清算計画が進められている」と説明した。

20年の歴史をもつシグナの経営破綻は、金利上昇や建設コストの高騰が不動産業界全体に影響していることが示された。

シグナとニューヨークの不動産開発業者RFRホールディングは2019年にクライスラービルを買収した。シグナとRFRはジョイントベンチャーで対等な立場だった。

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