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米外為市場サマリー:NY連銀総裁の利下げ観測けん制で一時142円40銭台に上昇

配信日時:2023/12/18 08:00 配信元:MINKABU
 15日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円15銭前後と、前営業日に比べ25銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=154円85銭前後と、1円15銭程度のユーロ安・円高だった。  ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が経済番組で、2024年3月の利下げの可能性について「時期尚早」と発言。金融市場における利下げ観測をけん制したことで、ドルを買い戻す動きが広がり、一時1ドル=142円45銭近辺まで上昇した。  一方、アトランタ連銀のボスティック総裁がインタビューで、利下げ開始時期を巡り、2024年7~9月期中との予想を示した。ただ、市場の観測よりも利下げは緩やかなペースになる可能性が意識されたことで、日米金利差縮小を見込んだ投資家のドル売り・円買いポジションの解消を促し、ドル円相場を支援する形となった。  11月の米鉱工業生産指数の伸びが市場予想を下回ったことは、米景気に対する慎重な見方を強めた。一時的に長期債価格に上昇(金利に低下)圧力を掛けてドル円相場の重荷となり、1ドル=141円45銭近辺までドル安・円高が進む場面があった。  ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0895ドル前後と、前日に比べて0.0100ドル弱のユーロ安・ドル高となった。欧州では12月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)の速報値が市場の予想に反して前月から低下した。欧州景気の先行き懸念が広がり、ユーロ売りの流れとなった。 出所:MINKABU PRESS

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