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スイス中銀、金利を1.75%に据え置き インフレ率予想引き下げ

配信日時:2023/12/14 18:39 配信元:REUTERS

John Revill

[ベルン 14日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は14日、政策金利を予想通り1.75%に据え置いた。据え置きは2会合連続。

サイトデポジット(要求払い預金)の金利も1.75%に据え置いた。

ロイター調査では31人のエコノミスト全員が現状維持を予想していた。

スイス中銀は声明で「インフレ圧力はこの四半期でわずかに低下した。しかし不確実性は依然として高い。従って引き続きインフレの動向を注意深く監視し、必要に応じて金融政策を調整する」と説明した。

スイスのインフレ率は11月に1.4%へ低下し、6カ月連続で中銀の目標レンジ(0─2%)内となった。

EFGインターナショナルのエコノミスト、ジャンルイジ・マンドラザート氏は「これはスイス中銀が利下げに舵を切る重要なポイントではない。それはまだこれからだ」と述べた。

しかし金利が最終到達点に達し、利上げ局面の終了に中銀が満足していることを示しているとの見方を示した。

中銀は最新の経済予測で2023年のインフレ率を2.1%とし、9月時点の2.2%から引き下げた。来年も2.2%から1.9%へ下方修正した。

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