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高金利環境継続の公算、途上国に大きな影響=世銀チーフエコノミスト

配信日時:2023/12/14 00:30 配信元:REUTERS

[ワシントン 13日 ロイター] - 世界銀行のチーフエコノミスト、インダーミット・ギル氏は13日、過去の経験を踏まえると、金利はある時点で上昇が止まるものの、すぐに低下に転じることはないとし、途上国が大きな影響を受ける可能性があるとの考えを示した。

ギル氏は、債務返済コストの高騰、高水準の債務、成長鈍化を背景に、多くの国で新たな債務危機のほか、ある国がデフォルト(債務不履行)に陥った場合の波及リスクを巡る懸念が高まっていると指摘。ただ、こうしたリスクが差し迫っているとは考えていないとした。

インフレ動向については、先進国で改善が期待できるとしながらも、特に商品市場における供給ショックにより、インフレが急速に上昇する可能性があると警告。中央銀行に金利を高水準にとどめる圧力がかかる可能性があるとの見方を示した。

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