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米国株式市場=続伸、今年の最高値更新 FOMCに注目

配信日時:2023/12/13 06:38 配信元:REUTERS

Chuck Mikolajczak

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、主要3指数が今年の最高値を更新した。インフレ指標が米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期に関する見方を大きく変える内容ではなかったことが背景。13日まで開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が待たれる。

12日発表された11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇と、前月の3.2%上昇から鈍化し、ロイターのまとめた市場予想と一致した。

一方、前月比では0.1%上昇と、市場予想(横ばい)に反し上向いた。ガソリン価格が下落したものの、家賃の上昇に相殺された。

市場はこのところ、FRBの利下げが早ければ来年3月になるとの見方を織り込んでいたが、5月に後ずれした。

CMEのフェドウォッチによると、来年3月に少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率は指標発表前の約50%から43.7%に低下。5月の確率は11日時点の75%から約78%上昇した。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、スコット・レン氏は「市場はインフレ率が低下し続け、来年の企業収益が適切な伸びを示し、FRBが利下げすることを想定している」と指摘した。

その上で、株価は年初来高値にあり抵抗線に直面しているとし、短中期的に大きな上昇余地はあまりないだろうと述べた。

S&P総合500種の主要11セクターではエネルギーが約1%安と下げがきつかった。原油価格が4%近く値下がりした。一方、情報技術は過去最高値を付けた。

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