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NY外為市場=ドル下落、FOMC待ち

配信日時:2023/12/13 06:29 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。13日に判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やFOMCメンバーによる最新の経済・金利見通し、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が2024年上期の利下げ見通しをけん制するかどうかに注目が集まっている。

ただ、朝方発表された米消費者物価指数(CPI)が一部の分野でインフレが高止まりしている兆候を示したことで、ドルは下げ幅を縮小した。

11月の米CPIは前年同月比で3.1%上昇し、伸びは前月の3.2%から鈍化した。一方、家賃の上昇がガソリン価格の下落を相殺し、前月比では市場予想(横ばい)に反し0.1%上昇した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比4.0%上昇、前月比0.3%上昇した。

金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来年3月に利下げを開始するとの見方が後退。3月ではなく5月に最初の利下げが実施されるとの見方が強まった。

スコシアバンクのチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「データの詳細に目を向けると、とりわけスーパーコアなど、一部の基調的な数字が幾分粘り強いことが分かる」と指摘。「総じて、次の動きが利下げと想定できるほど十分にインフレ面での進展が見られるが、現時点ではそのタイミングが重要となっている。FRBが利下げを快適と感じられるようになるまでに、こうした(CPIの)基調的な数字について一段の進展が必要である可能性を示唆している」と述べた。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.19%安の103.85。CPI発表直後、103.48まで下落する場面もあった。

ユーロ/ドルは0.24%高の1.0790ドル。

ドル/円は0.40%安の145.60円。一時144.75円まで下げていた。日銀によるマイナス金利政策継続もしくは解除を巡る観測から、円の不安定な値動きが続いている。

今週は欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中銀)なども金融政策決定会合を開催する。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが0.01%安の4万1213ドル。

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